
小田原駅の改札を出た瞬間、潮の香りとかまぼこを蒸す匂いがふわっと混ざって届く。それが小田原に住んでみて気づいた、この街いちばんの"らしさ"かもしれません。城下町の路地を歩けば北条氏の時代の石垣が残り、駅前のミナカ小田原では足湯に浸かりながら相模湾を一望できる。少し足を延ばせば、大井町・開成町・南足柄市には酒蔵や古民家カフェ、天狗が守る古刹が点在しています。この記事では、実際に住んで巡ってきた視点で、小田原・足柄エリアの観光とグルメスポットをエリア別にまとめました。
- 城下町の風情と歴史散策が好きな人
- 食べ歩き・ご当地グルメを堪能したい人
- 小田原系ラーメンから最新の一杯まで食べ比べたい人
- 愛犬と一緒に楽しめるスポットを探している人
- 撮影スポットを巡ってみたい人
小田原ってどんな街?

小田原は神奈川県の西端、箱根連山の緑と足柄平野を流れる酒匂川に挟まれた街です。酒匂川が運ぶ栄養豊かな水が相模湾に注ぎ込み、早川港では今日水揚げされたばかりの魚が並びます。北条氏五代が治めた城下町であり、江戸時代には東海道の宿場町として旅人を迎えてきました。
📣 しんの体験メモ
駅前のミナカ小田原から城址公園まで歩いて5分ほど。新幹線を降りてすぐに江戸時代の城下町へタイムスリップできる、この距離感が小田原のいちばんの魅力だと思っています。(しん)
小田原の場所と交通
小田原駅には「JR東海道新幹線」「JR東海道本線」「JR御殿場線」「小田急小田原線」「箱根登山鉄道」「伊豆箱根鉄道大雄山線」の路線が乗り入れ、5路線が交わるハブ駅になっています。東京方面からのアクセスは以下のとおりです。
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間目安 |
|---|---|---|
| 東京駅 | 東海道新幹線 | 約33分 |
| 品川駅 | 東海道新幹線 | 約28分 |
| 新横浜駅 | 東海道新幹線 | 約16分 |
| 新宿駅 | 小田急ロマンスカー | 約75分 |
数字だけ見るとただの通勤圏ですが、実際に乗ってみるとロマンスカーの車窓に丹沢の山並みが流れていく時間がなんとも心地いいものです。
小田原駅・城下町エリアのみどころ
小田原駅の東口を出れば、城址公園まで歩いて10分圏内に主要スポットがまとまっています。まずは駅チカで楽しめる城下町エリアから紹介します。
小田原城

3代当主・北条氏康の時代に「難攻不落」と称された名城。馬出門から常盤木門まで登城ルートをたどり、天守閣からは相模湾まで見渡せます。園内にはこども遊園地もあり、家族連れにも歩きやすい距離感です。
松原神社

平安時代の創建と伝わる小田原宿の総鎮守。「吉兆の大亀」や大漁を祝う「万祝」の展示が見どころで、5月3日〜5日の例大祭は「小田原流」と呼ばれる独特な神輿の担ぎ方で知られています。
報徳二宮神社ときんじろうカフェ
ミナカ小田原

小田原駅東口から徒歩3分。城下町を再現した「金次郎広場」での食べ歩き、西湘フードスタジアムでのランチ、14階の無料展望足湯庭園まで、駅前とは思えない旅情のあるスポットです。
鈴廣かまぼこの里とCAFE107

200種類以上の商品が並ぶ鈴なり市場に、かまぼこ作り体験ができる博物館。引退した箱根登山電車を活用したえれんなごっそCAFE107では、車両を眺めながら箱根地ビールも楽しめます。
箱根口ガレージ
SPOT GUIDE
小田原の箱根口ガレージで路面電車を見た後はカフェで報徳思想
小田原城近くの一角に、昭和10年代に市内を走っていた水色と黄色の「チンチン電車」が保存されています。隣接するきんじろうCAFE&GRILLでひと休みしながら、レトロな運転席をのぞくのも楽しい時間です。
小田原グルメ・ご当地ラーメン
漁港のある街だけあって、小田原グルメの主役は海の幸。そしてもうひとつ、街を歩けば数十メートルおきにラーメンの暖簾に出会うほどの激戦区でもあります。
早川港で海鮮ランチ
GOURMET
【小田原 早川港】絶品海鮮ランチ&食べ放題!駐車場情報も紹介
漁港ならではの活気の中で味わう海鮮丼や食べ放題が人気。小田原さかなセンターでは水揚げされたばかりの魚介がずらりと並び、潮の匂いに混じって威勢のいい掛け声が飛び交います。
小田原ラーメン20選

湯河原の老舗「味の大西」を源流とする、真っ黒な醤油スープに平打ち麺の「小田原系ラーメン」が名物。小田原駅周辺から鴨宮、大井町・松田町、開成町まで6エリア20店以上を食べ歩いてまとめました。開成町の圭一屋開成店や、170年続く味噌蔵直営の麺屋 加藤兵太郎商店は特に印象に残った一杯です。
足柄エリア(大井町・開成町・南足柄市)でのんびり
小田原駅から車で15〜30分ほど北へ向かうと、田園風景の広がる足柄エリア。古民家カフェや酒蔵、天狗伝説の残る古刹など、観光地らしい混雑とは無縁のスポットが点在しています。
瀬戸屋敷
HISTORIC SPOT
瀬戸屋敷は入場無料の古民家、四季の庭園とカフェをゆっくり満喫
開成町にある江戸時代の名主屋敷を無料公開。茅葺屋根の主屋や水車小屋、井戸がそのまま残り、隣接する「cafe hacco」では古民家を眺めながら発酵メニューをいただけます。
瀬戸酒造店
SAKE GUIDE
瀬戸酒造店で角打ちと試飲を楽しむ、開成町の田園酒蔵さんぽ
慶応元年(1865年)創業の酒蔵。丹沢山水系の深層地下水を仕込み水に使い、田園風景の中で角打ちや利き酒が楽しめます。ショップの店員さんが一つひとつ丁寧に銘柄の説明をしてくれるのも魅力です。
道の駅足柄
GOURMET
道の駅足柄は新鮮野菜と相州牛グルメが自慢、金太郎のふるさと
南足柄市、東名高速「大井松田IC」から箱根方面へ向かう途中にある道の駅。地元の新鮮野菜や地酒が並び、観光の合間の休憩にもちょうどいい立地です。
大雄山最乗寺

南足柄市の関東屈指のパワースポット。老杉に包まれた参道で森林セラピー効果を感じながら、708段の石段をのぼった先の「奥の院」を目指します。参道の山菜そばも名物です。
ビオトピア

大井町にある「食」「運動」「癒し」がテーマの複合施設。マルシェでのお土産探し、愛犬と遊べるドッグラン併設のオートキャンプ、和食レストラン瑞穂丿里でのランチ、秋には銀杏並木の黄金色のトンネルも楽しめます。
二宮金次郎ゆかりの地めぐり
小田原といえば、薪を背負って本を読む像で知られる二宮金次郎(尊徳)の生誕地。生家周辺には彼の足跡をたどれるスポットが点在しています。
HISTORIC SPOT
「積小為大」の油菜栽培地跡
友人から借りた一握りの菜種を仙了川の土手に蒔き、翌春に150倍の収穫を得た逸話の舞台。生家から歩いてすぐの、当時のままの田園風景が残っています。
写真映えスポット・季節のイベント
カメラを持って出かけたくなる撮影スポットや、年に数日だけの祭りも小田原・足柄の楽しみ方のひとつです。
箱根方面へ足を延ばすなら
小田原観光を満喫したあとは、電車でわずか15分ほどの箱根湯本まで足を延ばすのもおすすめです。温泉や風情ある温泉街、食べ歩きグルメも充実しているので、日帰りでも十分に楽しめます。
小田原へのアクセス早見表
| エリア | 小田原市/足柄上郡大井町・開成町/南足柄市 |
| 最寄駅 | 小田原駅(JR東海道新幹線・東海道本線・御殿場線/小田急小田原線/箱根登山鉄道/伊豆箱根鉄道大雄山線) |
| 東京からの目安 | 新幹線で約33分(品川駅からは約28分) |
| 新宿からの目安 | 小田急ロマンスカーで約75分 |
| 足柄エリアへの目安 | 小田原駅から車で15〜30分、または大雄山線・御殿場線を利用 |
訪問者の声
城下町の雰囲気がしっかり作り込まれていて、駅前とは思えないくらい非日常感がありました。小田原城まで歩ける距離感もちょうどいいです。
新幹線の乗り継ぎ待ちにふらっと立ち寄れる立地の良さが魅力。雨の日でも駅から濡れずに移動できるスポットが多いのも助かりました。
早川港の海鮮丼とラーメン食べ歩きをはしごしました。エリアごとに味の系統が違うので、何度行っても飽きません。
ミナカ小田原の金次郎広場やビオトピアのドッグランなど、愛犬と一緒に楽しめる場所が増えていて助かっています。
小田原城址公園のこども遊園地と大雄山最乗寺のスタンプラリー、両方とも子どもが飽きずに楽しんでくれました。
足柄エリアは地元の人でも意外と行っていない場所が多く、瀬戸屋敷や瀬戸酒造店は再訪のたびに新しい発見があります。
足柄エリアのスポットは駅から距離があり、電車とバスだけだと移動に時間がかかりました。→ 大雄山線や御殿場線の駅を起点にするか、レンタカーを利用すると1日で複数スポットを回りやすくなります。
よくある質問
小田原に行くならどこに行くべきですか?
初めてなら小田原城とミナカ小田原の城下町エリアがおすすめです。徒歩圏内で歴史散策と食べ歩きの両方が楽しめます。時間に余裕があれば、鈴廣かまぼこの里や早川港まで足を延ばすと、小田原らしいグルメ体験がより充実します。
小田原市で有名な食べ物は何ですか?
かまぼこや干物などの練り物・海産物加工品、早川港の新鮮な海鮮、そして「小田原系ラーメン」と呼ばれる真っ黒な醤油スープに平打ち麺のご当地ラーメンが代表的です。梅干しや小田原提灯にちなんだお菓子など、お土産の選択肢も豊富にあります。
小田原駅周辺で暇つぶしできるスポットはありますか?
駅東口直結のミナカ小田原なら、食べ歩きから無料の展望足湯庭園まで駅を出ずに時間をつぶせます。もう少し歩けば小田原城址公園や報徳二宮神社も徒歩圏内で、新幹線の乗り継ぎの合間にも立ち寄りやすいエリアです。
小田原観光は日帰りできますか?
東京から新幹線で約33分とアクセスが良いため、日帰りでも十分楽しめます。城下町エリアと足柄エリアの両方を1日で回るのは駆け足になりやすいので、どちらか一方に絞るか、1泊して箱根湯本まで足を延ばすプランもおすすめです。
まとめ
小田原・足柄エリアは、城下町の歴史散策と海の幸、そして足柄の田園風景までコンパクトなエリアに詰め込まれた場所です。今回紹介したスポットは実際に住んで巡ってきた中で印象に残ったものばかり。次の休日は、駅前の城下町さんぽから始めて、気になったエリアへぜひ足を延ばしてみてください。
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