江戸時代(300年前)の名主のお屋敷をそのまま保存。
当時の暮らしや、農耕の様子を今に伝えています。
昔のおもちゃ、井戸、水車などもあるので子供でも楽しめます。
江戸時代にタイムトラベル
瀬戸屋敷の魅力を紹介します!!
この記事の目次
瀬戸屋敷とは?
瀬戸屋敷は、江戸時代この地域の名主(みょうしゅ)をつとめてきた「瀬戸家」のお屋敷として建てられました。
かやぶき屋根の母屋はもちろんのこと、いろり、生活道具、水車、井戸などそのまま保存されているため、当時の暮らしぶりを知ることのできるまさに江戸時代にタイムトラベルできるミュージアムです。
子供さんにも、当時の暮らしを伝えられる、生きた教材です。
ぜひ、ぜひ、子供さんやお孫さんを連れて、懐かしさを味わてください。
瀬戸屋敷へのアクセス方法
神奈川県開成町にある「瀬戸屋敷」に行くには、おもに2つの方法があります。
- 車で行く
- 小田急線とバスで乗り継いで行く
①車で瀬戸屋敷に行く
東名高速道路の「大井松田IC」を降りて約10分。4.5Km。
瀬戸屋敷の駐車場
広い駐車場が用意されていますので、休日で満車になることは無いと思います。
しかも無料です。
※ただしイベント時は有料になる場合があります。
車いす用 3台
バス 5台
②電車で瀬戸屋敷に行く
電車の場合には、2つの路線が使用できます。
- 「小田急線で新松田駅」
- 「御殿場線で松田駅」
新松田駅から、バスに乗る
「箱根登山バス」で「関本」行きに乗り、「四ツ角」で下車。
そこから徒歩12分。
20分おきに出発していますので便利です。
新松田駅から徒歩で行く
新松田駅から徒歩の場合、2.8Kmで約35分。
酒匂川や開成あじさいの里など、田園や自然も観察できるので徒歩でも楽しくハイキングできます。
瀬戸屋敷マップ
広葉樹に囲まれた真ん中に、かやぶき屋根の主屋があります。
周りには、井戸、水車、土蔵もあります。
右側には、”Cafe hacco”があり庭を眺めながらのんびりお茶を楽しめます。
瀬戸屋敷 おもてなしゾーン
瀬戸屋敷の玄関口。
幕府の役人など格の高い方もお招きするための、庭園や部屋は
瀬戸屋敷 表門
駐車場からまたバスを降りて瀬戸屋敷に向かうと、正面に見えるモダンな建物は「アトリエ hacco」。
地元産のお土産、お酒を購入することができます。
アイスクリームも美味しいよ。
※ページの下の方で「アトリエ hacco」を紹介しています。
右側が瀬戸屋敷の「表門」になります。
瀬戸屋敷の瓦屋根の「表門」になります。
正面には主屋が見えます。
瀬戸屋敷の表門の右側に設置されている「駒つなぎ石」。
ここに、馬の手綱を繋いでいた石だそうです。
瀬戸屋敷の表門の右側に設置されている案内板。
この屋敷は江戸時代 金井島村の君主を代々つとめた瀬戸家の屋敷です。
平成十三年 所有者のご好意により、開成町に寄付をいただき、町は重要文化財に指定しました。
特別なイベント時を除いて無料で公開 しています。
開成町
瀬戸屋敷のコロナ(感染症)対策
「瀬戸屋敷」は施設的にも広いですし、建物内も開放的ですので、基本的には感染症のリスクは低いです。
しかし、しっかりと感染症対策が取られています。
瀬戸屋敷の表門には、消毒液や感染症対策の注意書きがあります。
ここで、手指をしっかりと消毒をします。
建物の中は、靴を抜いでスリッパに履き替えて移動します。
スリッパ使用前と使用後は「除菌スプレー」で消毒します。
コロナ感染症対策のため、部屋には最大8名までしか同時に入ることができません。
スリッパも8足しかないので、8名より多く入ることはできません。
瀬戸屋敷 水車小屋
正面に見える表門を入ってすぐに、「水車小屋」があります(写真右側)
水車小屋になります。
右側には「木の歯車」が置いてあります。
水車は、水の流れを受けて回転する回転体と、その回転運動を伝達する機構から構成されています。
一般的に水車は、流水の流れを利用して、動力を得ることができます。水車の回転力は、水の流速や高さ差によって決まります。
今でも現役で回っている水車。
外の水車の力(回転力)を小屋の内部に伝えます。
木製の歯車で、挽臼(ひきうす)や石臼(いしうす)にある小麦や米などを、製粉(せいふん)や精米(せいまい)します。
水車小屋では「コットン。コットン。」とリズミカルな音が響きます。
水車小屋の中には、当時の生活道具もそもまま置かれています。
瀬戸屋敷 昔の生活体験ゾーン(主屋)
表門をくぐると、瀬戸屋敷の前庭と大きな立派なかやぶき屋根の「主屋」が現れます。
主屋の間取り
主屋の間取りになります。
記事の説明や動画は「ニワ」から「ヒロマ」「オク」「上便所」「北側の部屋」「ドマ」を順番に説明します。
主屋の玄関
表門からまっすぐ進むと「玄関」があります。
立派な作りなので中に入るのちゅうちょしてしまいますが、
「ご自由に見学してください」とのことです。
主屋のドマ(土間)
玄関を入ると4.5畳ほどの「土間」があります。
屋内の作業空間として、使われていたようです。
竹の手作りの飾り物が置いてあります。
季節により展示物が異なりますので、季節ごとの文化を楽しめます。
主屋のヒロマ(広間)
土間の左側に板敷(フローリング)の広間があります。
ひな祭りの時には大きな雛人形が飾られています。
瀬戸屋敷 ゲンカン(玄関)
幕府の役人など格の高い人々を迎え入れる専用入口。
紫陽花が生けてありました(6月)
町の花にも指定されています。
主屋のオク
幕府の役人など格の高い方を通した部屋になります。
座椅子の前には火鉢が置いてあります。
座椅子に座って、中庭を眺める。
主屋の便所
当時のトイレになります。
手前が男性用のトイレ。
ふたを開けて用を足します。
もちろん水洗トイレではありません。汲み取り式の便所(ボッタン便所)です。
主屋のオンナベヤ
寝場所として使われていた6畳の部屋です。
机の上には当時の「アイロン」と「コテ」が展示されています。
アイロンに炭火を入れて、温かくして服のシワを伸ばしたそうです。
色々な種類の「こて」。
炭火アイロンと同様に、服のシワをのばす道具です。
主屋のオネマ・ヨジョウ
オネマは、瀬戸家の主人夫婦の就寝場所として使われていた部屋。
オネマは、着替えなどの用途に使われていた部屋です。
机の上には「そろばん」が置かれています。
そろばんは今の電卓にあたります。
オネマ・ヨジョウ ONEMA YOJOU .
畳敷で竿縁天井が張られたオネマは、主人夫婦の就寝場所として、ヨジョウは、オネマの次の間 (着替え 等の場として用いられていました。
主屋が建てられた当初は、 ヨジョウは床の間のある座敷であったことが分かっています。
当時の「まくら」です。
髪型を崩さないように、箱製の台に首を置いて睡眠をとっていました。
主屋のドマ
台所になります。
釜戸(かまど)でご飯を炊いたり料理を作ったりしていました。
主屋の茶の間
ここで家族で食事をしてました。
囲炉裏(いろり)を囲んで、座椅子が置かれています。
囲炉裏の真ん中に紫陽花が生けてあります。
瀬戸屋敷 昔遊び場ゾーン
昔の蔵や昔遊びなど体験できます。
瀬戸屋敷 中庭
江戸時代からの遊び道具で遊ぶことができます。
大人も子供さんも夢中になれます。
竹を使ったおもちゃ
おもちゃで遊ぶことができますので、是非お子さんを遊ばせてあげてください。
農機具(百姓道具)で、昔の農作業の様子を見学できます。
薪用の竹(1束 300円)を販売しています。
木や植物にも1つ1つ説明が付いています。
名前や特徴を知ることができます。
やつで(八手)の説明板です。
やつで(八手)
・開花時間は、11月上旬から12月上旬 。
・日陰でも良く育ち、「八」は”数が多い”という意味からの命名。
・別名「天狗の羽団扇(てんぐのはうちわ)」
・でっかい葉っぱに魔物を追い払う力があると考えられた。
瀬戸屋敷 土蔵(どぞう)
蔵(くら)であったところ。
ここで「あ、あ~」と声を上げてみてください。
声が響きます。
壁の内部の作りを展示してあります。
竹とわらで骨組みを作り、泥を塗って壁を作ります。
瀬戸屋敷 鶴瓶威井戸
今から120年以上前(明治時代)に手彫りされたもので、深さは22mです。
実際に水をくみ上げることができます。
瀬戸屋敷 奥庭
下駄をはいて、裏庭に出ることができます。
格子窓としだ植物
みつばちを養蜂(ようほう)しています。
手前の木の箱にミツバチの巣があります。
瀬戸屋敷 cafe haccoゾーン
瀬戸屋敷に隣接した「cafe hacco」。
「発酵」を食べよう!!
がコンセプト
トイレ、自動販売機も設置されています。
中を覗いてみたくなる作りの建物ですよね。
中はカフェになっています。
落ち着いた雰囲気で、古民家を見ながら発酵メニューを食べることができます。
外の木のテーブルでコーヒーを飲むこともできます。
”cafe ahcco”のパンフレットより
cafe haccoの口コミ(スイーツ特集)
口コミ:地元の素材を生かしたスイーツ(豆腐、麹、小豆、ブランド里芋、落花生など)
開成町の瀬戸屋敷にも寄りました。明治大正から昭和辺りまで、商家で生活に使われていた道具が盛りだくさんで楽しかったです。
中にあるカフェでは豆花も食べました。地元の豆腐、麹、小豆、ブランド里芋、落花生、いちご、抹茶が乗っています。隣にあるのは地元の酒屋さんの味醂で作ったシロップ。 pic.twitter.com/u0AAd4dlLP— よいこのやつ (@heart_worm_bub) February 26, 2022
口コミ:醤油こうじハニートーストと足柄紅茶。香ばしい香りをお楽しみください
昨日の瀬戸屋敷の敷地内にあるカフェhaccoさんに寄ってきました。
写真は醤油こうじハニートーストと足柄紅茶です。
雨降ってたから個人的にはロケーションめちゃ良かった
トーストがテーブルに置かれた時の醤油と麹の香ばしさが鼻をくすぐり最高でした pic.twitter.com/uYKwnUnG6m— ユーヌム@Ship2 (@Yu_num_jp) April 24, 2022
口コミ:上品なコーヒーカップに煎れたハンドドリップコーヒーが美味しさを引き立たせる
開成町 飲食店
"café hacco カフェハッコ"さん
@金井島336 瀬戸屋敷内屋敷の縁側で、のんびり、至福のひと時。
挽きたての豆をハンドドリップ。オリジナルの発酵メニューも。https://t.co/JTJClAAT38#聞きます #やります #やり遂げます #山神ゆたか #開成町 #飲食店 pic.twitter.com/4xsc7BIgSN
— 山神ゆたか (@Mtgod10) March 4, 2022
瀬戸屋敷 アトリエ hacco ゾーン
瀬戸屋敷に隣接した「アトリエ hacco」
発酵! 旬野菜! おいしい体験!
がコンセプト
「アトリエ hacco」店内と外の風景
開成町の瀬戸酒造店の酒かす酢
現地の新鮮な野菜を売っています。
譲醤油、万能つゆ、塩を売っています。
店内から外の田んぼを眺める。
アトリエ haccoの口コミ(スイーツ特集)
口コミ:薫る野牧場のソフトクリームいちご乗せ
瀬戸屋敷のアトリエhaccoで「薫る野牧場のソフトクリームいちご乗せ」ついにいただきました!
大野山を眺めつつ満足感に浸りまくるすてきなひと時でしたメモ
普段ボーッと眺めていた山のひとつが薫る野牧場の大野山だと発見して先日驚く。迂闊であった#薫る野牧場 #hacco #ソフトクリーム pic.twitter.com/SmhBrzgVei— しようろく (@showroku) February 24, 2021
口コミ:イチヂクとぶどうのアイス乗せ
アトリエhaccoのイチヂクとぶどうのアイス乗せ✨
うんまーいー!!!
明日で終了かもとのこと。
セーフ!!✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
もちろんこの後薫る野ソフトをおかわりしますた#hacco #瀬戸屋敷 #薫る野 pic.twitter.com/kJb4Pqo651— しようろく (@showroku) September 11, 2021
瀬戸屋敷 haccoで体験できる
季節ごとに色々なイベントや体験教室が開催されています。
釜戸ごはん炊き体験
大きなかやぶき屋根の「瀬戸屋敷」の釜戸でご飯炊き体験ができます。
瀬戸屋敷の七夕
七夕の時期は、短冊に願いを込こめて書きましょう。
瀬戸屋敷 果実酒づくり体験
開成町にある瀬戸酒造店の日本酒と開成町産の梅を使って、果実酒を作る体験をします。
出来上がるかでに1か月だそうです。
できるまで楽しみですね。
このほかに、「ひなまつり」「麦踏み体験」「瀬戸屋敷音楽祭&ほたるまつり」などなどの体験ができるそうです。
瀬戸屋敷を借りられる、使える
見るだけでなく実際に古民家を使うことができます。
江戸時代の農村生活を体験出来たり、客間でゆっくりすることができます。
子供を連れて行ったり、行事で使用しても楽しいと思います。
- オク・ゲンカン 200円/1時間
- ヒロマ 200円/1時間
- オンナベヤ・ヨジョウ・オネマ 200円/1時間
- 土蔵 200円/1時間
- ヘッツイ(釜戸) 100円/1回
瀬戸屋敷 まとめ
300年前の当時の暮らしを伝える瀬戸屋敷。
当時の暮らしや、農耕の様子を今に伝えています。
昔のおもちゃ、井戸、水車などもあるので子供さんでも楽しめます。
カフェでくつろいだり、足柄平野の物産も購入できます。
ぜひ足を運んでみてください。
あしがり郷 瀬戸屋敷:公式HP
瀬戸酒造店の酒蔵に行こう
瀬戸屋敷から200m北西側側に、瀬戸酒造店の酒蔵があります。
酒蔵や日本庭園を見学来ます。
また、地酒の全商品を並べてあります。
店員さんが丁寧に説明していただけますので、是非あなたの口に合う、日本酒を探してください。