二宮尊徳(金次郎)の教えを伝える報徳二宮神社は、学問や勤勉のご利益があるとして知られています。この神社では、特別なご朱印や二宮金次郎像など、多くの魅力を感じることができます。さらに、境内では美しい錦鯉が泳ぐ神池や歴史ある鳥居も見どころ。
この記事の目次
報徳二宮神社って?
報徳二宮神社は、江戸時代末期の偉人、二宮尊徳(金次郎)を祀る神社で、彼の教えである「報徳思想」を広めるために創建されました。尊徳は農村の復興や社会改革に尽力し、多くの人々を救ったことから、学問や勤勉の象徴として尊敬されています。参拝者は、その功績に触れながら学問成就や成功を祈願することができ、二宮尊徳の精神が今も息づく場所です。
明治27年(1894年)4月、二宮金次郎(尊徳翁)、生誕地である小田原城の二の丸、小峰曲輪の一角に神社が創建されました。
系内の見取り図
報徳二宮神社の歴史
報徳二宮神社は、1894年(明治27年)に、小田原出身の偉人、二宮尊徳(金次郎)を祀るために創建されました。彼は農業改革や社会復興に貢献し、多くの困窮する農村を救った人物として広く知られています。神社は、二宮尊徳の報徳思想「恩を知り、徳を報いる」という精神を継承し、多くの参拝者が学問や勤勉のご利益を祈願する場として今日も大切にされています。
報徳二宮神社の概要
名称 | 報徳二宮神社 |
創建 | 明治27年(1894年)4月 |
御祭神 | 二宮尊徳翁(二宮金次郎) |
場所 | 小田原城二の丸小峰曲輪の一角 |
住所 | 〒250-0014 神奈川県小田原市城内8−10 |
電話 | 0465-22-2250 |
面積 | 4300坪 |
御祈願 | 安産祈願、初宮詣、七五三参り、成人祝い、厄除け、災い除け、学業成就、合格祈願、交通安全など |
報徳二宮神社はどこにあるの?
小田原駅から、小田原城の中を通り、徒歩で約10分の所にあります。
小田原駅電車情報
小田原駅は5路線が乗り入れているハブ駅ですので、アクセスしやすいです。
- JR東海道新幹線
東京駅から28分 - JR東海道本線
- 小田急小田原線
新宿からロマンスカーで75分 - 伊豆箱根鉄道大雄山線
- 箱根登山鉄道
新幹線 N700
ロマンスカー(はこね)
報徳二宮神社周辺駐車場情報
報徳二宮神社の西側に、駐車場が2つあります。
ここに止めるのが一番便利です。
しかし、報徳二宮神社前の駐車場以外にも駐車場は沢山ありますので、もし満車の場合には周辺を回っても良いと思います。
報徳二宮神社の鳥居
報徳二宮神社には2つの鳥居があります。正面の本鳥居は参拝時に通る鳥居で、伊勢神宮から譲り受けた古材を使用した荘厳な鳥居です。一方、城址口鳥居は、小田原城への入口にもなっており、神社と城の歴史的つながりを感じることができます。参拝の際は、本鳥居をくぐって神聖な空間に入ることができ、また城址口鳥居もぜひ訪れてみてください。
本鳥居
報徳二宮神社の本鳥居は、神社の象徴として訪れる人々を迎える重要な存在です。この鳥居は、伊勢神宮から譲り受けた古材と小田原の地元で伐採された檜を使用し、伝統的な工法で建立されました。この鳥居の建立は、報徳二宮神社の120周年記念事業の一環として行われ、地元の大工や木材業者、職人たちの手で丁寧に仕上げられました。
また、鳥居の建立にあたっては、地元住民の参加するワークショップや伝統技術の継承を目的とした研修会も実施され、多くの人々がその歴史的瞬間に関わりました。鳥居の柱には奉納札が納められており、地域との強い結びつきが感じられます。
本鳥居をくぐることで、報徳思想に基づく神社の精神や伝統文化に触れることができ、参拝者にとっては特別な体験となるでしょう。
城址口鳥居
報徳二宮神社の城址口鳥居は、伊勢神宮から譲り受けた古材を使用し、地元の小田原市久野の山林から奉納された檜と合わせて建立されました。この鳥居は「みんなの鳥居プロジェクト」として、多くの地域住民や職人の協力で実現し、根継ぎ技術を使って組み立てられています。また、1400人の崇敬者による奉納札が地中部分に納められ、神社と地域の強い結びつきを象徴しています。
報徳二宮神社の二宮金次郎像
報徳二宮神社の境内には、二宮金次郎の銅像が建立されています。この像は、薪を背負いながらも読書を続けた姿で知られ、勤勉さと学問を象徴しています。
二宮金次郎像は、彼が掲げた報徳思想を参拝者に伝える象徴的な存在です。参拝する際には、二宮尊徳の教えに思いを馳せながら、この像をじっくりと眺めることで、彼の精神に触れることができるでしょう。
藩や村を立て直している、大人の二宮尊徳の銅像。
「経済なき道徳は戯言であり |
説明板には下記のことが記されている。
江戸時代後期の農政家・思想家。通称金次郎。
尊徳は武士の名乗り。 幼少時の逸話が一般に知られているが、後に「報徳仕法」と呼ばれる独自の方法と理念で、小田原藩や日光神領などを含む、多くの諸家 諸領の復興に尽くした。
直接・間接的に指導 した農村は六百余りにものぼる。内村鑑三著「代表的日本人」の中でも、十九世紀末、欧米諸国に対して「日本人の 中にも、これほど素晴らしい人物がいる」と苦難の時代を救った偉人として尊徳翁は紹介 されるなど、明治時代以降の政財界人にも多くの影響を与えたのである。
翁の教訓や訓言は、今の時代にも通じる、私達が手本とすべきものばかりである。
二宮金次郎の有名な言葉でに、積小為大があります。
「積小為大」とは「小を積んで大を為す」
「積小為大」の原点である、油菜栽培地跡は、小田原の北側にあります。
報徳二宮神社の境内
神池
神池には、たくさんの錦鯉が優雅に泳いでおり、参拝者の目を楽しませてくれます。授与所では鯉のえさを購入することができ、鯉にえさを与えることで、より神池の美しい景色を満喫することができます。
報徳二宮神社の境内には「神池」という、緑に囲まれた池があります。
中央には噴水があります。
池には、沢山の錦鯉が泳いでいます。
授与所にて、鯉のえさを購入することができます。(えさは冬季はありません)
手水舎
手水舎では、参拝する前に手や口を清めます。
手水は(てみず、または、ちょうず)と呼びます。
ちなみに、手水舎(ちょうずや)に綺麗な花を浮かべたものを、花手水(はなちょうず)と言います。
御社殿
報徳二宮神社のメインでもある「御社殿」。
明治42年本殿に、拝殿を改築し神苑を拡張して現在の社地の形になりました。
また、平成6年(1994年)には創建百年記念奉告祭を斎行(さいこう)して今日に至っています。
社殿は神明造り(神社建築の一様式)となっている
拝殿礎石は天保の大飢饉の際、藩主大久保翁の命により尊徳翁が小田原城内の米蔵を開き、米が人々の手に渡ったことにより小田原11万石の領内から一人の餓死者も出さずにすんだという、その米蔵の礎石が用いられています。
授与所
参拝した後は、二宮金次郎が見守ってくれるお気に入りのお守りを受け取って帰ろう。
- 願掛け絵馬 1,000円
- こども守 600円
- 安全守 800円
- 学業守 800円
- 安産守 1,500円
- 交通ミニ守 800円
- 福守 800円
- 勝守 800円
- 金次郎守り 800円
- 開運ブレスレッド 1,200円
- などなど
※値段は2022年現在
絵馬
授与所で絵馬を購入して、あなたの願いを記入してみませんか?
大小さまざまな絵馬が沢山かかっています。
報徳二宮神社は、「合格祈願」を始め、「学業成就」「商売繁盛」などのご利益があります。
ご朱印について
ご朱印の受け取り
報徳二宮神社では、参拝の証としてご朱印を直接ご朱印帳に書いていただけます。これは、訪れた際の思い出を手元に残す素晴らしい方法で、参拝者にとって特別な体験となるでしょう。
受け取りポイント
- 朱印頒布時間:午前9時~午後4時
- ご朱印をいただける時間は、午前9時から午後4時までとなっています。
参拝の計画を立てる際は、この時間内に訪問するようにしましょう。
- ご朱印をいただける時間は、午前9時から午後4時までとなっています。
- ご朱印帳に直接書いていただける
- 事前に購入したご朱印帳に、神職の方がその場で直接ご朱印を書いていただけます。
墨の香りや手書きの温もりが感じられ、より一層参拝の記念となることでしょう。
- 事前に購入したご朱印帳に、神職の方がその場で直接ご朱印を書いていただけます。
ご朱印は、神社での参拝の思い出や、神々とのつながりを感じる大切な記録です。報徳二宮神社に訪れた際は、ぜひこの貴重な体験をお楽しみください。
報徳二宮神のご朱印帳を購入できる
報徳二宮神社では、参拝の記念としてご朱印帳を購入することができます。
このご朱印帳は、神社や自然、歴史を象徴するデザインが特徴的です。表紙には、二宮尊徳を象徴する人物のシルエットや、富士山、稲穂など、日本の豊かさや自然を象徴するシンボルが描かれており、色とりどりのアイコンが配置されています。
この御朱印帳は、神社や歴史的な背景を感じながら、個々の参拝体験を記録するのにぴったりです。特に、報徳思想や二宮尊徳の功績を称える神社の理念が反映されたデザインが特徴で、神社の記念品として非常に人気があります。神社を訪れた際には、この美しい御朱印帳を手に取り、神聖な思い出を記録してみてはいかがでしょうか。
ご朱印帳の購入はきんじろうカフェで |
報徳二宮神社の報徳会館
報徳会館は、報徳二宮神社に隣接する多目的施設で、結婚式や各種宴会、会議など幅広い用途に対応しています。伝統的な和の雰囲気が感じられる会場であり、特に神前結婚式の後には、和食レストラン「食樂庵 報徳」での披露宴も可能です。
小田原の自然に囲まれた静かな環境で、大切な行事や集まりを特別なものにするための理想的な場所です。
和食レストラン 食樂庵 報徳
「食樂庵 報徳」は、報徳二宮神社境内にある和食レストランで、地元小田原の新鮮な食材を使用した料理を楽しめる場所です。伝統的な和食メニューが豊富に揃っており、旬の食材を活かした繊細な料理が特徴。参拝後に、静かで落ち着いた雰囲気の中、心温まる食事を楽しむことができます。歴史と文化に触れた後の一休みに最適なレストランです。
報徳会館から「和食レストラン 食樂庵 報徳」へ向かう。
動画でレストランへ向かう参道を楽しみください。
報徳二宮神社のきんじろうカフェ
参拝してお守りを受け取った後は、美味しいものを食べてゆっくりしよう。
地域のヒト・モノ・コトが集まる場所として、境内に『杜のひろば』が開設されました。
そして「きんじろうカフェ」と「Café小田原柑橘倶楽部」の、ふたつのオープンカフェがあります。
きんじろうカフェで新緑を感じる |
報徳二宮神社のまとめ
報徳二宮神社は、二宮尊徳(金次郎)の教えを継承し、学問や勤勉のご利益があるとされる神社です。境内には本鳥居や城址口鳥居、神池や二宮金次郎像といった見どころが豊富で、参拝者に深い歴史と伝統を感じさせます。ご朱印や御朱印帳も人気で、報徳思想に基づく精神を身近に感じられる場所です。訪れた際には、神社周辺の施設やカフェも楽しみつつ、ゆっくりと時間を過ごすのがおすすめです。
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