
箱根登山鉄道の風祭駅で電車を降りると、改札を出てすぐに蒲鉾(かまぼこ)の香ばしい匂いが漂ってきます。ここが「鈴廣かまぼこの里」。小田原・箱根観光の玄関口に位置する、かまぼこの一大テーマパークのような施設です。
実際に訪れてみると、かまぼこを買うだけの場所ではないことがすぐに分かります。職人の手仕事を間近で見ながら手作り体験ができたり、引退した箱根登山電車の車内でコーヒーを飲んだり、ビュッフェで箱根地ビールを味わったり。大人から子供まで、2時間はあっという間に過ぎてしまうくらい見どころが詰まっています。
この記事では、実際に何度も足を運んだ体験をもとに、施設の楽しみ方、体験教室の料金や予約方法、アクセス・駐車場情報、そして訪れた人のリアルな口コミまで、まとめてご紹介します。
鈴廣かまぼこの里とは
鈴廣(すずひろ)は1865(慶応元)年、小田原で網元漁商を営むかたわら副業として蒲鉾づくりを始めたのが起源とされています。昭和37年に神奈川県小田原市風祭に近代的な工場を設立し、平成8年に「かまぼこ博物館」、平成19年には「鈴廣かまぼこの里」がオープン。今では地元の方にも観光客にも愛される、かまぼこのアミューズメントパークのような存在になっています。

出展:鈴廣かまぼこの里
国道1号線を挟んで両側に本社・工場・店舗が広がり、2000種類以上の商品購入はもちろん、博物館でのかまぼこ作り体験、引退した本物の電車を利用したカフェ、地ビールが飲めるレストランまで、子どもから大人まで一日中楽しめる施設になっています。
鈴廣かまぼこの里へのアクセス
神奈川県小田原市、箱根への入り口にあたる国道1号線沿いにあります。東京から車で約50分、箱根芦ノ湖や熱海へも車で約40分というアクセスの良さで、小田原・箱根観光の途中に気軽に立ち寄れるのが魅力です。電車でも車でも便利なので、旅のスケジュールに合わせて選べます。
| 住所 | 〒250-8506 神奈川県小田原市風祭245 |
| 電話 | 0120-07-4547(フリーダイヤル/受付9:00〜18:00) |
| 営業時間 | 施設により異なる(9:00〜18:00が中心、詳細は下記施設一覧) |
| 定休日 | 年中無休(1月1日、法定点検などによる臨時休業を除く) |
| 駐車場 | 無料(国道1号線の両側に完備) |
電車で行く場合「風祭駅」で降りる
小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換え
JR・小田急「小田原駅」から箱根登山鉄道に乗車します。タクシーなら約10分です。
「風祭駅」で下車、そのまま直結
箱根登山鉄道「風祭駅」は鈴廣かまぼこの里と直結しており、改札を出ればすぐに鈴なり市場が見えてきます。

小さくてどこか可愛らしい風祭駅の駅舎

📣 しんの体験談
まさに「すずひろのための駅」と言いたくなるほど近くて便利。箱根登山鉄道や箱根登山バス・伊豆箱根バスの「風祭」停留所からも徒歩すぐなので、箱根観光のついでに寄ることもできます。
車で行く場合「箱根口IC」で降りる
「小田原厚木道路(通称:おだあつ)」と「西湘バイパス」、どちらの自動車専用道路からも利用できるのが便利なポイントです。
- 小田原厚木道路「箱根口IC」から国道1号線を通って約2分
- 西湘バイパス「箱根口IC」から国道1号線を通って約2分

国道1号線を挟んで両側に無料駐車場があり、大型バスも含めて大人数でも駐車しやすいのがありがたいところ。左折で入れる側の駐車エリアの方がスムーズに停めやすい印象です。

出展:鈴廣かまぼこの里
※週末や連休は駐車場が混み合うことがあります。最新の混雑状況や台数は公式サイトの交通案内でご確認ください。
鈴廣かまぼこの里の施設一覧・営業時間
敷地内には本店・市場・博物館・レストラン・カフェなど、コンセプトの異なる施設が点在しています。営業時間が施設ごとに違うので、訪問前にざっとチェックしておくと動きやすいです。
| 施設名 | 営業時間 |
|---|---|
| 鈴廣蒲鉾本店 | 9:00〜18:00 |
| 鈴なり市場 | 9:00〜18:00 |
| かまぼこ博物館 | 9:00〜17:30(入館無料) |
| えれんなごっそ | 平日11:00〜16:00/土日祝9:30〜17:00 |
| CAFE107 | 10:00〜17:00(LO16:30) |
| そばと板わさ 美藏 | 11:00〜17:00(LO16:00) |
| 名水甘味 且座 | 10:00〜17:00(LO16:00) |
| 会席 大清水 | 昼11:30〜/夜17:00〜(要予約) |
| ギャラリー&ショップ 千惠 | 10:00〜17:00 |
| 汐風カフェ | 9:00〜17:00(LO16:30)/テイクアウト〜17:30 |
※年末年始は営業時間が変更になる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
贈答品

趣のある瓦屋根の建物。青地に白文字の暖簾をくぐると、高い天井とゆったりとしたスペースが広がります。大切な人への少し上品な贈り物を、店員さんに相談しながらゆっくり選べる落ち着いた空間です。
📣 しんの体験談
扉を開けた瞬間の重厚感が印象的でした。普段使いより、ちょっとした手土産や帰省のお土産を選ぶのに向いている雰囲気です。
お土産

かまぼこの里で一番大きなエリア。かまぼこ、干物、菓子、雑貨など、鈴廣の200種類以上の商品を食べ比べしながら選べます。風祭駅を出て徒歩1分の好立地です。詳しくは後述の「鈴なり市場でお土産探し」でご紹介します。
入館無料
かまぼこの歴史や作り方を楽しく学べる博物館で、入館は無料。職人の手仕事を間近で見学できるほか、かまぼこ・ちくわの手作り体験教室(有料)もここで開催されています。詳しい料金・時間は次の章でご紹介します。
グルメ

相模湾の魚介や小田原・箱根の野菜を使ったビュッフェ「えれんなごっそ」と、引退した箱根登山電車モハ1形107号を活用した「CAFE107」が隣接。詳しくは「グルメを楽しむ」の章でご紹介します。
かまぼこ・ちくわ手作り体験教室
鈴廣かまぼこの里の目玉と言えば、この手作り体験です。長年修行を積んだ職人がすり身を板や竹の棒にのせる実演を間近で見せてくれたあと、実際に自分の手でかまぼことちくわ作りに挑戦します。すり身を板にのせる工程は思った以上に難しく、職人の技のすごさを実感できるはずです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 水曜日以外(月・火・木・金・土・日) |
| 開催時間 | ①9:30〜②10:55〜③12:20〜④13:45〜⑤15:10〜(各回約70分) |
| 参加料金 | お1人様1,980円(税込) |
| 定員 | 各回40名 |
| 対象年齢 | 小学生以上(小学生未満は中学生以上の付添いが必要) |
| 会場 | かまぼこ博物館1F |
| 受付 | 開始15分前までに博物館1F受付カウンターへ |
ちくわは焼きたてをその場で味わえますが、かまぼこは蒸し上がりまで約60分かかるため、体験教室終了後に館内見学や買い物をしながら待つ流れになります。すり身のアレルギー表示(卵・えびを使用)もあるので、気になる方は受付で確認しておくと安心です。
※水曜日限定の「ちくわ手づくり体験教室」、毎日開催の「あげかま手づくり体験教室」もあります。料金・時間は変更される場合があるため、参加前に公式サイトでの確認をおすすめします。
グルメを楽しむ(えれんなごっそ・CAFE107・カフェ)
かまぼこの里は、実はグルメスポットとしても優秀です。ランチからちょっとした甘味まで、シーンに合わせて選べます。
えれんなごっそでビュッフェランチ
鈴廣のかまぼこの食べ比べや、相模湾の魚介、小田原・箱根の野菜を使った料理を80分間好きなだけ楽しめるビュッフェレストラン。ソフトドリンクバー付きで、箱根地ビールも味わえます。
| 時間帯 | おとな | こども |
|---|---|---|
| 平日ランチ(11:00〜16:00) | 2,640円 | 1,320円 |
| 土日祝ブランチ(9:30〜11:00) | 1,980円 | 1,045円 |
| 土日祝ランチ(11:00〜17:00) | 2,970円 | 1,485円 |
※価格はすべて税込。おとな:中学生以上、こども:4歳〜小学生、3歳以下無料。酒類は別料金です(箱根ビール680円〜)。2026年時点の情報のため、最新料金は公式サイトでご確認ください。
引退電車のCAFE107でひと休み

2019年7月に現役を引退した「箱根登山鉄道 モハ1形107号」が、そのままカフェとして活用されています。大正・昭和・平成・令和と4つの時代を走り抜けた車両で、外の売店で買ったコーヒーや地ビール、軽食を車内に持ち込んでゆっくり過ごせます。営業時間は10:00〜17:00(ラストオーダー16:30)。
📣 しんの体験談
古い車両特有の木のぬくもりと、窓から差し込む光が心地よい空間でした。電車好きの子供はもちろん、鉄道に詳しくない人でもレトロな雰囲気を楽しめると思います。詳しくは「えれんなごっそCAFE107」の記事もあわせてご覧ください。
そばと板わさ 美藏/名水甘味 且座
石臼で丁寧に挽いた北海道深川産そばを「箱根百年水」で打つ「そばと板わさ 美藏」(11:00〜17:00)、あんみつやぜんざいなど名水仕立ての甘味を味わえる「名水甘味 且座」(10:00〜17:00)など、少人数でゆっくり食事したい人向けの店舗もそろっています。夜は要予約の会席「大清水」も利用できます(TEL 0465-21-5000)。
鈴なり市場でお土産探し

出展:鈴廣かまぼこの里より
「鈴なり市場」は小田原宿の市場の賑わいをイメージした空間で、かまぼこの里のちょうど真ん中に位置しています。真ん中の大きなエリアが「鈴廣かまぼこ」エリアで、鈴廣のメイン商品が並んでいます。近くの早川港で水揚げされた新鮮な魚や干物、山の幸も所狭しと並び、200種類以上の商品をゆったりと食べ比べしながら選べます。

📣 しんの体験談
広い通路の両側にコンセプトの異なる店が並んでいるので、どこから見ようか毎回悩みます。訪れた時期は「秋うまし」フェアで、米俵と稲穂の展示や小田原周辺の秋の実りが楽しめました。季節ごとに表情が変わるのも通いたくなるポイントです。
ちりんちりんエリア
「かまぼこがある風景」をテーマに、かまぼこに合うお皿や地元の工芸品をそろえたエリア。かまぼこに思いをプリントできる「プリかま」は、「ありがとう」「おめでとう」など、大切な人へ気持ちを伝えるちょっとした贈り物として人気です。

出展:鈴廣かまぼこの里より
和風の風呂敷は500円前後とお手頃で、長く使えるお土産として重宝します。訪れた季節によって栗・かぼちゃ・芋・もみじなど、デザインが変わるのも楽しみのひとつです。
汐風の果樹園
太陽と汐風の恵みを受けて育った、季節の小田原産の果実を扱うエリア。鈴廣で余った魚を肥料として育てた果実を使ったジャムや、ブルーベリー・マンゴーのドリンクなど、地産地消のサイクルを味わえる商品がそろっています。

しっとりふんわりの「お陽さまのシフォン」は、バニラ・紅茶に加えて季節限定フレーバーが登場するのも楽しみ。隣接する「汐風カフェ」では箱根登山鉄道を眺めながら、ドリンクやシフォン、ゼリーなどをゆっくり味わえます。
見どころオブジェクト
買い物や食事の合間に、ちょっと足を止めて眺めたい見どころもいくつかあります。
鈴車(すずぐるま)と水船(みずふね)

鈴廣の蒲鉾づくりに欠かせないのが「水」です。鈴廣がこの風祭の地に居を構えたのも、「富士箱根百年水」と名づけて大切にしているこの水が地下から湧き出ているから。水舟の材には油分を多く含む「槙(まき)」の木が使われ、水口から流れる水は飲用、上段の水は口をすすぎ、下段の水で手を洗うという昔ながらの作法が今も伝わっています。
📣 しんの体験談
水を大切にする昔の人の知恵を感じました。水舟は今でも岐阜県郡上八幡の町中に設置されているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。柄杓で水をすくって竹のすのこに流すと、水車が回って鈴が揺れる仕組みの「鈴車」もあわせてチェックしてみてください。
石のすり鉢

魚の身をすりつぶすためのすり鉢で、石は御影石(みかげいし)、杵(きね)は桜(さくら)を使用。かつては水にさらした魚の身を叩き、包丁で細かく刻んで石臼に移し、4人がかりで1時間以上も杵を回してすりつぶしていたそうです。現在は近代的な設備と衛生的な環境で作られていますが、石臼と杵の原理は今も変わりません。
引退した箱根登山電車 モハ1形107号

大正8年にチキ1形として登場し、昭和25年に車体を木造から鋼製へ改造してモハ1形に。走行時に独特な唸り音を上げる旧式の「ツリカケ駆動方式」が用いられた、箱根登山鉄道最後の車両として鉄道ファンからも注目される存在です。2019年7月18日に引退し、現在はCAFE107の車両として第二の人生を歩んでいます。詳しい車内の様子は、下記の関連記事でも詳しく紹介しています。
鈴廣オンラインショップでも購入できる

出展:鈴廣オンラインショップより
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訪れた人の口コミ・体験談
風祭駅の改札を出たらもう鈴なり市場が見えていて、道に迷う心配が一切ありませんでした。車で行った時も、国道1号線沿いの無料駐車場にすんなり停められて助かりました。
子供と一緒にかまぼこ・ちくわ作り体験に参加しました。職人さんが丁寧に教えてくれるので、初めてでも楽しく完成させられました。焼きたてちくわのおいしさに家族全員感動しました。
ビュッフェでかまぼこの食べ比べができるのが面白かったです。地元野菜のお料理もどれも優しい味で、箱根地ビールとの相性も抜群でした。
200種類以上あると聞いていましたが、実際に見るとその豊富さに驚きます。試食コーナーもあって、味を確認しながら選べたのが嬉しかったです。
CAFE107のレトロな電車の中でコーヒーを飲む時間が特別でした。鉄道に詳しくない私でも、木の温もりのある車内の雰囲気にすっかり癒されました。
ベビーケアコーナーや救護室が用意されていて、小さな子供連れでも安心して過ごせました。授乳の心配をせずに買い物できたのがありがたかったです。
週末の昼過ぎに行ったら駐車場が混み合っていて、少し待つことになりました。
→ 土日祝の11時〜14時頃は特に混みやすい時間帯です。午前中の早い時間や平日の訪問、あるいは風祭駅からの電車利用もおすすめです。
当日ふらっと立ち寄ったら、人気の時間帯はすでに定員に達していて参加できませんでした。
→ かまぼこ・ちくわ手作り体験は各回定員40名と限りがあるため、特に土日祝は事前のWEB予約をおすすめします。空席確認は公式サイトから可能です。
よくある質問
Q. 鈴廣かまぼこの里は入場無料ですか?
A. はい、施設全体の入場は無料です。かまぼこ博物館の見学も無料でご覧いただけます。有料なのは、かまぼこ・ちくわ手作り体験教室など一部の体験プログラムのみです。
Q. かまぼこ手作り体験は予約が必要ですか?
A. 水曜日以外毎日開催されていますが、各回定員40名のため、特に土日祝は事前のWEB予約をおすすめします。当日空きがあれば参加できる場合もありますが、確実に参加したい方は予約しておくと安心です。
Q. 駐車場は無料ですか?
A. はい、国道1号線を挟んで両側にある駐車場は無料でご利用いただけます。週末や連休は混み合うことがあるため、早めの時間帯の来場がおすすめです。
Q. 昼食はどこで食べられますか?
A. ビュッフェの「えれんなごっそ」、そばの「美藏」、甘味の「且座」、会席の「大清水」、電車カフェの「CAFE107」、果樹園カフェの「汐風カフェ」など、シーンに合わせて選べる飲食店がそろっています。
鈴廣(すずひろ)概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 鈴廣(すずひろ) |
| 本社所在地 | 〒250-8506 神奈川県小田原市風祭245 |
| 電話 | 0465(24)3141 |
| 設立 | 1951年3月(創業 慶応元年1865年) |
| 代表者 | 鈴木博晶(代表取締役社長) |
| 業種 | 食料品 |
| 鈴廣グループ各社 | 株式会社鈴廣蒲鉾本店/鈴廣かまぼこ株式会社/スズヒロシーフーズ株式会社/インターシーズ株式会社 |
まとめ
160年以上の歴史を持つ鈴廣の「かまぼこの里」は、お土産選びだけでなく、手作り体験やグルメ、レトロな電車カフェまで楽しめる、小田原・箱根観光の玄関口にふさわしいスポットです。小田原・箱根観光の際には、ぜひ立ち寄ってみてください。子供から大人まで、きっと2時間はあっという間に過ぎるはずです。
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