
京都・東福寺にほど近い住宅街の奥、静かな路地を進むと青いのぼり旗が見えてきます。それが「勝林寺(しょうりんじ)」の山門です。境内に入ると、苔むした日本庭園にカラフルな花が浮かぶ手水鉢——花手水(はなちょうず)が出迎えてくれます。
「お寺って難しそう」と思う方も、ここなら心配いりません。若い住職が工夫を凝らした境内は、座禅・写経・ヨガ体験ができる文化体験スポット。テーマパークとまでは言い過ぎかもしれませんが、私自身「これほど楽しいお寺があるのか」と驚いた場所です。
この記事では、勝林寺の見どころ・体験内容・御朱印・アクセスまでまとめてご紹介します。座禅体験をされる方は所要時間約60分で、体験前の食事タイミングだけ少しご注意を(体験後にいただく方が無難です。理由は後ほど……)。

▲ 毎週火曜・土曜日に入れ替わる花手水。光の当たる時間帯に訪れるとより美しく撮影できます
勝林寺(しょうりんじ)基本情報
- 東福寺の鬼門(北方)に位置し、仏法と北方を守護する「東福寺の毘沙門天」として知られる
- 花手水(はなちょうず):毎週火曜・土曜に入れ替え。参拝時間10:00〜16:00
- 坐禅・写経・写仏・ヨガ体験ができる(要予約・1名から参加可)
- 御朱印:通年授与+季節限定の手書きコラボ御朱印あり(人気につき早めに確認を)
- 秋の特別拝観(11月中旬〜12月上旬)では秘仏・毘沙門天が御開帳。境内に和傘も登場
勝林寺の見どころ3選
■ HIGHLIGHT 01
📸 SNS映え

手水舎の水鉢に季節の花を浮かべた「花手水」は、勝林寺でもっとも人気のフォトスポットです。毎週火曜・土曜日に花が入れ替えられ、冬季は週1回のペースとなります。
春は桜・ネモフィラ、夏は蓮・青もみじ、秋は紅葉と和傘、冬はクリスマス仕様「Noel」など、季節ごとの演出が話題です。フジテレビ「めざましテレビ」(2025年5月)でも紹介されました。
📣 しんの撮影メモ
花手水は真上から撮ると花の配置が美しく決まります。光の反射が出る時間帯を狙うと水面の透明感も出ます。

▲ 水面に浮かぶ花びらの色彩が美しい。訪れるたびに表情が変わります
■ HIGHLIGHT 02
🍁 紅葉シーズン必見

境内は苔が一面に広がる日本庭園。石や木が丁寧に配置され、ところどころにカラフルな生け花が置かれています。山門からまっすぐ20mほど進むと正面に本堂が現れます。
紅葉シーズン(11月中旬〜12月上旬)には境内のモミジが真っ赤に染まり、秘仏・毘沙門天の御開帳と合わせた「秋の特別拝観」が開催。和傘が境内を彩り、いっそう風情が増します。
※上写真は2月撮影。紅葉時期とは異なりますが、苔の緑と静けさはこの季節も格別です。

▲ 花飾りと境内。写真奥が山門です

▲ 花飾りを真上から。配置の美しさが際立ちます

▲ 境内にさりげなく置かれたなまずの置物。思わず笑顔になる演出です
■ HIGHLIGHT 03
🏯 フォトスポット

山門前に並ぶ毘沙門天の青いのぼり旗が、勝林寺の第一印象をつくります。階段を上ると正面に山門、その奥に本堂が見えてくる構図は、参拝の期待感を高めてくれます。
本堂は近衛家の大玄関を移して建立されたもの。内部には平安時代後期と伝わる毘沙門天立像(等身大・一木造)が安置されています。秋の特別拝観時のみ公開される秘仏です。

▲ 山門をくぐると正面に本堂。参道の短さが境内の凝縮感を生んでいます
座禅・写経・ヨガ体験ガイド【2026年最新料金】
※2026年4月より体験料金が変更されました。訪問前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
| 体験 | 大人 | 小・中・高校生 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 坐禅体験 | 1,500円 | 900円 | 約60分 |
| 写経・写仏体験 | 公式HPで確認 | 公式HPで確認 | 約60分 |
| 坐禅+ヨガ体験 | 公式HPで確認 | — | 公式HPで確認 |
| お抹茶・お干菓子(オプション) | +800円/人(前日までに要申告) | — | |
| お抹茶・季節の生菓子(オプション) | +1,000円/人(前日までに要申告) | — | |
※秋の特別拝観中(11月中旬〜12月上旬頃)はお抹茶が中止となる場合があります。企業研修・修学旅行など団体(23名〜80名)の受付もあり。
坐禅体験の流れ(約60分)
勝林寺のご紹介(約5分)
住職による寺院の歴史と毘沙門天のお話。難しい予備知識は不要です。
坐禅の説明・1回目(約25分)
姿勢・手の組み方・腹式呼吸を丁寧に教わります。1回目の坐禅は15分。廊下越しに庭を眺めながら、呼吸に意識を向けます。
休憩・坐禅2回目・法話(約30分)
5分の休憩をはさんで2回目の坐禅(15分)。最後は住職による法話(10分)。日常生活にも役立つ禅の言葉が語られます。


▲ 本堂内での座禅体験。廊下の向こうに庭が広がる、静かで凛とした空間

▲ 本堂から眺める境内(画像は公式サイトより)。座禅中はこの景色を静かに見つめます
💡 座禅のコツ「ありがとう100回」
「無になりなさい」と言われても、最初は難しいものです。そこでおすすめなのが「ありがとう」を心の中で100回唱える方法。父母・家族・友人・今ここで生きていることへの感謝を思い浮かべるうちに、自然と雑念が消えていきます。「感謝の気づきが増えると、恵みが引き寄せられてくる」——武田双雲さんの言葉が、座禅中に深く刺さりました。

▲ 武田双雲『ポジティブの教科書』より
なお「坐禅」と「座禅」——正式な漢字は「坐禅」と書くそうです。「坐」は身体を落ち着けて安定させる意味。身(姿勢)・息(呼吸)・心を一如に統一するのが坐禅の本質とのことです。
座禅の主な効果:心が落ち着き安らぎが得られる / 呼吸への集中で雑念が消え集中力が高まる / セロトニンの分泌が増えると言われている
勝林寺の御朱印情報
🖊 手書き限定あり
勝林寺の御朱印は通年授与のほか、季節限定・コラボデザインの手書き御朱印が人気です。アニメ「僕の心のヤバイやつ」とのコラボ御朱印はシリーズ累計多数展開され、若い参拝者を中心に大きな話題となっています。
- 授与時間:参拝時間内(10:00〜16:00)
- 手書き限定御朱印:最新情報は公式Instagram(@kyoto_shourinji)またはXで確認
- 御朱印帳オンライン購入:勝林寺オンラインショップでも対応
- シマエナガ・お月見・紅葉・ひな祭りなど季節デザインも充実
勝林寺パンフレットで知る歴史
実際にいただいたパンフレットに、勝林寺の歴史が詳しく記されていました。写真を見るだけで、紅葉時期にもう一度来たくなります。

▲ パンフレット表紙。秋の紅葉の境内が表紙を飾ります

▲ 毘沙門天三尊像・虎の大襖絵など寺宝の解説

▲ 創建の経緯と東福寺との関係が記されたページ

▲ 座禅・写経体験の案内と所蔵文化財一覧
天文十九年(1550年)、東福寺第二世・高松禅師によって創建。東福寺の鬼門(北方)に位置することから、仏法と北方を守護するとして「東福寺の毘沙門天」と呼ばれてきました。
本堂はかつて近衛家の大玄関を移して建立されたもの。ご本尊の毘沙門天立像は等身大の一木造で、左手に宝塔・右手に三叉戟(さんさげき)を持つ平安時代後期の作。長らく東福寺仏殿の天井裏に安置されていたものが、江戸時代に開山・高岳令松禅師の霊告によって発見されたという、神秘的なエピソードが残っています。
- 毘沙門天三尊像(脇侍:吉祥天像・善賦師童子像):江戸時代の仏師・清水隆慶作
- 毘沙門天曼荼羅(田村月樵・宗立 作)
- 「虎の大襖絵」(櫟文峰 作)/ 聖観音菩薩立像・文殊菩薩坐像・大日如来坐像 他
口コミ・参拝者の声
初めての座禅でしたが、住職がとても丁寧に教えてくださいました。「何を考えてもいい、ただ呼吸に戻るだけ」という言葉が印象的で、最後の法話も染み入るようでした。体験後のお抹茶(前日に申し込んでいた)も静かな余韻を楽しめて大満足です。
秋の特別拝観中に訪れました。紅葉と花手水の組み合わせが絶景で、何枚撮っても足りないくらい。インスタ映えスポットとして紹介されているのも納得です。和傘の演出も加わって、まるで雑誌のような写真が撮れました。
「僕ヤバ」コラボ御朱印を目当てに参拝しましたが、境内が想像以上に美しくて驚きました。花手水もSNSで見るより実物の方がずっとキレイ。公式Instagramで事前に告知を確認してから行ったのでスムーズに入手できました。オンラインでも買えるのは嬉しい。
退職旅行で立ち寄り、写経体験をしました。墨の香りの中、一文字一文字書き進めるうちに頭が空っぽになっていく不思議な感覚がありました。道具は全部用意してくれていて、手ぶらでOK。道具の準備に気を取られずに体験に集中できます。
小学生の子どもと一緒に座禅体験。子どもでも参加できると聞いて半信半疑でしたが、住職が子どもにも分かりやすく説明してくださり感動しました。「初めて本物のお寺体験をした」と子どもが言っていて、親としてもうれしかったです。
紅葉シーズンの週末はかなりの混雑でした。座禅体験は事前予約していたので入れましたが、花手水だけ見に来た方が長い列を作っていました。また期間中は正門(南門)が閉鎖され東門のみになるので、アクセスルートの確認は必須です。
▶ フォロー:秋の特別拝観(例年11月中旬〜12月上旬)は最混雑シーズン。座禅・写経体験は1ヶ月前から予約を。東門(南門ではなく)からの来山をお忘れなく。
実は、勝林寺に行く前に近くの大黒ラーメンで腹ごしらえをしたのですが……座禅中に催してしまいまして。座禅中はお手洗いに行けないので、食事は体験後にされることをおすすめします!豚骨鶏ガラのスープが絶品だっただけに、タイミングが悔やまれます(笑)。
▶ フォロー:体験前は食事を軽めにするか、体験終了後にお食事を楽しむのがおすすめです。
アクセス・基本情報
| 正式名称 | 毘沙門堂 勝林寺(しょうりんじ) |
| 宗派 | 臨済宗 大本山東福寺 塔頭 |
| 住所 | 〒605-0981 京都市東山区本町15-795 |
| TEL | 075-561-4311(受付 9:00〜16:00) |
| 参拝時間 | 10:00〜16:00(秋の特別拝観時は夜間拝観あり) |
| 体験料金 | 坐禅:大人1,500円 / 小・中・高校生900円(2026年4月〜) |
| 体験予約 | 公式HPの予約フォームまたはTELにて受付 |
| アクセス | 京阪本線・JR奈良線「東福寺」駅より徒歩約8分(約650m) 市バス 88・208系統「東福寺」下車 |
| 駐車場 | 台数に限りあり。公共交通機関の利用を推奨 |
| 注意事項 | タクシー・団体は必ず東門より来寺。南門(正門)は進入禁止 |
まとめ:勝林寺で心を整える京都旅を
- 体験(坐禅・写経・ヨガ)は必ず事前予約。GW・紅葉期は早めに
- 参拝時間は10:00〜16:00。花手水は火曜・土曜に入れ替え(冬は週1回)
- 坐禅体験料(2026年4月〜):大人1,500円 / 小・中・高校生900円
- コラボ御朱印は公式Instagram(@kyoto_shourinji)で最新情報を事前チェック
- 秋の特別拝観期間中は東門からの来山が必須(南門は閉鎖)
- 体験前の食事はほどほどに。座禅中はお手洗いに行けません(体験者の声より)
周辺グルメ:大黒ラーメン(東福寺駅から70m)
🍜 東福寺駅すぐ

東福寺駅から徒歩1分(約70m)の場所にある「大黒ラーメン」。豚骨鶏ガラスープにストレート麺、香ばしいネギがのったシンプルな一杯。スープを全て飲み干してしまうほどのおいしさです。
⚠ 座禅体験の前に立ち寄る場合は、食べすぎにご注意を(体験談あり)。体験後にゆっくりいただくのがおすすめです。

▲ シンプルながら奥深い一杯。スープを最後まで飲み干したくなります
一駅で行ける「伏見稲荷大社」
SHRINE GUIDE
伏見稲荷大社の千本鳥居やパワースポット・参拝方法の徹底解説
勝林寺から京阪電車で1駅(伏見稲荷駅)。インスタ映えする千本鳥居で有名な伏見稲荷大社の参拝ガイドです。外国人にも大人気のスポット。セットで訪れるのがおすすめです。
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ご朱印を授かれる神社
| ⛩ 浅草寺 | 都内最古の寺、雷門から本堂へ |
| ⛩ 明治神宮 | 都心の森に佇む荘厳な神域 |
| ⛩ 靖国神社 | 戦後80年、歴史を刻む社 |
| ⛩ 亀有香取神社 | こち亀の聖地、下町の守り神 |
| ⛩ 朝日神社 | 六本木に息づく都心のパワースポット |
| ⛩ 明月院 | 紫陽花で名高い「あじさい寺」 |
| ⛩ 鶴岡八幡宮 | 鎌倉を代表する武家の神社 |
| ⛩ 相模原氷川神社 | 赤い鳥居と風車が可愛い安産の社 |
| ⛩ 出雲大社相模分祠 | 縁結びのご利益、出雲の神を関東で |
| ⛩ 松原神社 | 小田原城下、北条氏ゆかりの鎮守 |
| ⛩ 報徳二宮神社 | 金次郎の学問・勤勉のご利益 |
| ⛩ 大雄山最乗寺 | 天狗と大下駄が守る山岳霊場 |
| ⛩ 箱根神社 | 芦ノ湖畔、湖上の平和の鳥居 |
| ⛩ 河口浅間神社 | 天空の鳥居、富士を仰ぐ絶景神社 |







