
箱根の豊かな自然とクリエイティブなアートが絶妙に融合する場所、彫刻の森美術館。ここはただの美術館ではなく、自然の中に溶け込む彫刻たちが織りなす、唯一無二の体験ができる空間です。訪れた誰もがその魅力に引き込まれること間違いなしですが、「どの展示を重点的に見るべきか?」や「どのような準備をしていけばよいのか?」といった疑問をお持ちではありませんか?

この記事を読むことで、そうした疑問がすべて解決されます。なぜなら、彫刻の森美術館の魅力を深く掘り下げ、見どころや訪問の際のおすすめ情報を包括的に解説しているからです。具体的には、美術館の歴史、園内の見どころ、アクセス方法、おすすめの訪問時期、さらには持参すると便利なアイテムまで、詳しく説明しています。
この美術館の訪問を検討中の方にとって、この記事は園内での時間を最大限に活用するためのガイドになるはずです。ぜひ、記事を読んで彫刻の森美術館訪問の計画を立て、豊かなアートの世界を自身の目で確かめてください。
目次(Table of Contents)
彫刻の森美術館とは?—アクセスと基本情報
彫刻の森美術館ってどんなところ?

彫刻の森美術館は、日本の美術館としては珍しい屋外展示が主体の施設で、箱根の豊かな自然の中に位置しています。この美術館は、自然とアートの融合が特徴で、多数の彫刻作品が広大な敷地内のさまざまな場所に配置されています。そのため、訪問者は森林の中を散策しながら、世界的に有名なアーティストたちの作品を楽しむことができます。
訪問者は美術館の敷地を歩きながら、四季折々の自然と調和するアート作品を体験することができます。春には新緑、夏は澄み切った青空、秋は紅葉、冬は雪に覆われた彫刻と、季節ごとの自然が作品の背景となり、それぞれ異なる表情を見せてくれます。
アクセス方法

電車、バス、車でのアクセスが可能です。
電車でのアクセス

電車での訪問を考える場合、最も一般的なルートは小田急線を利用することです。新宿から特急ロマンスカーで箱根湯本まで直行し、そこから箱根登山鉄道に乗り換えて彫刻の森駅で下車します。この駅から美術館までは徒歩でわずか2分という便利さが魅力です。
| 彫刻の森駅のから彫刻の森美術館までのアクセス情報 |
バスでのアクセス
小田原駅や、箱根湯本駅からの「ニの平入口」バス停で降りて、徒歩6分ほど
車でのアクセス

自動車でのアクセスについては、東京からの場合、東名高速道路を利用し、厚木ICで下りて国道1号を通じて箱根方面へ進むというのが一般的です。美術館には広い駐車場が完備されており、自由な時間設定で訪れることが可能です。
※しかし大型連休は駐車場が満車になりますので、公共機関のご利用を推奨します。
| 種別 | 料金 |
| 乗用車 | 500円 3時間まで400台) |
| オートバイ | 250円/1回(50台) |
| 大型バス | 1700円/1回(70台) |
| *全て税込み料金 | |
カーナビセット情報
| TEL | 0460-82-1161 |
| 住所 | 〒250-0493 神奈川県足柄下郡箱根町 二ノ平1121 |
営業時間の詳細
彫刻の森美術館の営業時間。
| 定休日 | 年中無休 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 ※最終入舘 16:30 |
| TEL | 0460-82-1161 |
| 住所 | 足柄下郡箱根町 二ノ平1121 |
入園料金

彫刻の森美術館の入場券売所でチケットを購入します。
| 入館料金 | 料金 | 団体料金 |
| 大人 | 2,000円 | 1,800円 |
| 高校・専門・大学生 | 1,600円 | 1,400円 |
| 小学・中学生 | 800円 | 600円 |
※2024年4月1日より、大人:1,800円から2,000円へ料金改定されました。
割引チケット情報(当日券でOK)
彫刻の森美術館で利用可能なWEBクーポンは、訪問者にとって大変便利な割引オプションです。このクーポンは、公式サイトとアソビューの2つの異なるプラットフォームから入手することができます。
公式サイトからのクーポン
まず、公式サイトからのクーポンは使用が非常に簡単です。このクーポンを利用する際には、印刷したり特別な手続きを踏む必要がなく、「見せるだけ」で入館料から100円が割引されます。この手軽さは、計画的でない突然の訪問や、印刷環境が整っていない場合に特に便利です。
アソビューからのクーポン
一方、アソビューからのクーポンは事前の登録が必要となりますが、この登録を一度完了してしまえば、彫刻の森美術館を含む多くの施設で利用可能なクーポンを簡単に入手できるようになります。アソビューのクーポンは200円の割引が適用され、一度の手間でその後の利用が非常に便利になります。もし5人で入場する場合には、1,000円もお得になります。
チケットの違い一覧
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 公式サイト | ・印刷不要、見せるだけで利用可能 ・手軽に利用できる | ・割引額が100円と比較的小さい |
| アソビュー | ・一度登録すれば次回から簡単に利用可能 | ・初回は登録が必要 |
| ・多くの施設で利用可能 | ・手続きが必要なため、準備に少し時間がかかる | |
| ・200円割引と他のオプションに比べて割引率が高い |
彫刻の森美術館の歴史—アートと自然の融合

彫刻の森美術館は、富士箱根伊豆国立公園の中の自然豊かな箱根に位置し、1969年にフジサンケイグループの支援と、初代館長である鹿内信隆の独創的なビジョンの下で開館しました。鹿内信隆は、日本初の屋外彫刻美術館として、彫刻の発展と公共の場でのアートの楽しみ方を革新したいと考えました。この時期、彫刻が野外に展開される動向が見られ、伝統的な形態から開放的で環境に溶け込む「環境彫刻」と呼ばれるスタイルが登場しました。
美術館の設計は彫刻家井上武吉が担当し、彼の視点で自然そのものを彫刻作品の一部として捉えることにより、訪れる人々が自然とアートの調和を体感できる空間が創出されました。井上は訪問者が自然の中でアートと対話し、心に残る体験を持ち帰れる場を目指しました。

また、美術館は積極的に国内外の現代彫刻を収集し、1970年代以降の絵画も加えて、所蔵作品数は2,000点を超えています。さらに、国際的な彫刻コンクールを開催することで、新しい才能を発掘し、彫刻の進化に貢献しています。これらの作品の多くは野外展示に適した耐久性を持つ素材で作られており、四季折々の自然と調和しながら展示されています。

彫刻の森美術館は、単なる展示空間以上のものを提供しています。ここは、アートを通じて自然との対話を促し、訪問者に新たな視点と深い洞察を提供する場です。
ピカソ館(PICASSO) — 箱根の芸術的宝石

彫刻の森美術館内に特設されたピカソ館は、パブロ・ピカソの作品を専門に展示しているギャラリーで、常時300点を超える多彩なコレクションを展示しています。

ここでは、ピカソの多岐にわたるアート作品が、彼の画業の変遷を体験できる形で紹介されています。訪問者は、ピカソの油彩画、版画、彫刻、陶器など、幅広いメディアによる作品を通じて、20世紀最大の芸術家の一人の創造力を存分に感じることができます。
ピカソ館の展示は、ピカソの芸術的進化を示す貴重な作品が丹念に選ばれており、彼の革新的な技法とアートへのアプローチが理解できるよう工夫されています。美術館が持つピカソのコレクションは、彼のキャリアを通じた多様な表現スタイルをカバーしており、特に陶芸作品や彫刻はピカソの多才な才能を示す見本です。
この館は、ピカソのアートを深く学びたいと考えるアート愛好家にとって、貴重な学習の場となっています。彼の作品に対する新たな見方や、彫刻や陶芸における彼の技術的な挑戦を発見する機会を提供します。また、定期的に開催される特別展示では、ピカソのレアな作品や特定のテーマに焦点を当てた展示が行われ、訪問するたびに新たな発見があるため、リピーターにも非常に人気があります。

ピカソ館の存在は、彫刻の森美術館が単なる彫刻展示の場ではなく、総合的なアート体験を提供する文化施設であることを象徴しています。彼の作品とともに、彫刻の森美術館の自然美と相まって、訪れる人々に深い感動を与えています。
野外で楽しむ — 彫刻の森美術館のアート作品

彫刻の森美術館の野外彫刻展示は、美術館の中でも特に訪問者からの注目を集めています。この展示エリアは、自然の中に設置された数々の彫刻が、季節の変化とともに異なる表情を見せることで知られています。訪問者は、森の中を散策しながら世界的に有名なアーティストたちの作品を観賞できるため、アートと自然が一体となったユニークな体験を楽しむことができます。
特に注目すべきは、ピカソやヘンリー・ムーア、チリーダなどの巨匠たちの作品が自然の風景の中に溶け込む様子です。これらの彫刻は、箱根の豊かな自然環境を背景に展示されており、四季折々の景観とともに異なる視覚的印象を与えます。春には桜の花と共に、夏は緑豊かな木々、秋には紅葉、冬には雪景色と共に彫刻たちが訪れる人々を迎えます。

このセクションでは、アート作品それぞれの背後にある物語や芸術的価値についても深く掘り下げています。これらの野外彫刻は、単なる視覚的楽しみだけでなく、芸術と自然の間の対話を促進する教育的な要素も持ち合わせています。
嘆きの天使(1986)
緑豊かな箱根の彫刻の森美術館に佇む、フランスの芸術家デュオ、フランソワ=ザビエ・ラランヌとクロード・ラランヌによる魅惑的な彫刻「嘆きの天使」 (1986)。その謎めいた美しさと、叶わぬ恋の物語は、訪れる人々を惹きつけています。

ギリシャ神話のナルキッソス、水に映った自分の姿に恋をし、水仙の花に変身したという物語にインスパイアされたこの彫刻は、静かな池に顔を近づけ、自分の姿を映している天使を描いています。 天使の涙は滝のように流れ落ちる水滴で表され、自分の姿をぼやけさせてしまいます。それは、叶わぬ愛への渇望の無意味さを象徴しています。
動物の形をした家具や彫刻などのコラボレーション作品で知られるラランヌ夫妻は、作品に気まぐれさと驚きを与えることを得意としていました。 自然をテーマにした作品は、愛らしくも不思議であり、見る者を空想の世界へと誘います。
「嘆きの天使」は、叶わぬものであっても、愛の永遠の力を証明するものです。 彫刻の憂愁的な美しさと切ない物語は、訪れる人々に共感を呼び起こし、愛と喪失の自身の経験を振り返らせるきっかけを与えます。
彫刻に近づく際には、静かな周辺環境に身を浸してみてください。 自然の優しい音と、池の静かな空気があなたを包み込みます。天使の繊細な形、流れる涙、ぼやけた反射をじっくりと観察してください。
目の前に広がる物語に引き込まれてください。 愛の本質、その勝利と苦悩、そして人間の感情の永続的な力について考えてみてください。
ミス・ブラック・パワー(ニキ・ド・サン・ファール)

緑豊かな箱根の彫刻の森美術館に佇む、フランスの芸術家ニキ・ド・サン・ファールの力強い作品「ミス・ブラック・パワー」 (1968)。 この鮮やかな彫刻は、女性のエンパワーメントと自己表現を力強く訴えかけ、訪れる人々を魅了しています。
1960年代のブラックパワー運動に影響を受けたこの作品は、腕を大きく広げた曲線的な女性像を描いています。 エネルギッシュなポーズは、力強さと自信を放ち、伝統的な白い女性の彫刻とは対照的な黒い肌は、人種的な誇りを力強く宣言しています。
「ナナ」と呼ばれるこの大規模な女性像のシリーズは、サン・ファールの芸術的な旅において転機となりました。 それ以前の作品は、自身の個人的な葛藤や社会的なプレッシャーを反映した、暗く内省的なスタイルが特徴でした。しかし、「ナナ」の制作は、これらの制約からの解放を意味し、より喜びと祝祭的な芸術へのアプローチを体現しました。「ミス・ブラック・パワー」は、あらゆる背景の女性にとって、希望とインスピレーションの灯火です。 自己受容、エンパワーメント、そして独自のアイデンティティを祝うという彼女のメッセージは、視聴者に深く共鳴し、自分自身の個性を抱きしめ、社会的な規範に挑戦するよう促します。
彫刻に近づく際には、大胆な形と鮮やかな色合いをじっくりと鑑賞してみてください。 彫刻から発せられるエネルギーを感じ、それが放つ力と自信を体感してください。社会や政治が大きく揺れ動いていた時代に、サン・ファールがこの作品を制作した様子を想像してみてください。ブラックパワー運動と人種平等への闘争という文脈の中で、「ミス・ブラック・パワー」の重要性を考えてみてください。 自己表現の重要性と、社会的な規範に挑戦し、変化を促す芸術の力について考えてみましょう。「ミス・ブラック・パワー」は単なる彫刻ではありません。 回復力、自己エンパワーメント、そして人間の精神の力に対する揺るぎない信念の象徴です。
「歩く花」1952
箱根の自然とアートが融合する彫刻の森美術館には、世界中から集められた様々な彫刻作品が展示されています。その中でも、ひときわ目を引くのが、フェルナン・レジェ作の「歩く花」です。

高さ6メートルにもなるこの巨大な彫刻は、まるで太陽に向かって勢いよく前進しているようです。花びらが頭、手、足となり、明快な色彩で彩られたその姿は、見る者に生命力とエネルギーを与えてくれます。20世紀前半に活躍したフランスの画家、フェルナン・レジェは、晩年には建築との共同作業を目的とするモニュメントを手がけました。「歩く花」も、レジェが亡くなった後、彼がつくった模型をもとに、6メートルのモニュメントに拡大されました。他の多くの作家たちが高度に機能化していく近代世界に生きる人間の未来を憂慮する一方、レジェは近代の機械文明と素朴な人間生活の調和を夢見た作家です。「歩く花」は、まるでロボットのように行進しながら、力とエネルギーに満ちた文明社会の未来を賛美しているようにも思えます。
箱根の豊かな自然と調和しながら展示される「歩く花」は、レジェの希望に満ちた未来像を私たちに伝えてくれます。彫刻の森美術館を訪れた際には、ぜひこの力強い作品を間近で鑑賞してみてください。
- 高さ6メートルにもなる巨大なスケールを体感しましょう。
- 花びらが頭、手、足となったユニークなデザインに注目してみましょう。
- 明快な色彩が織りなす、力強く希望に満ちた世界を味わってみましょう。
- レジェの近代社会に対する思いを読み解いてみましょう。
- 箱根の自然と調和しながら展示される「歩く花」の美しさを感じてみましょう。
チェック必須の裏側
表の華やかさとは一転、裏側は真逆の黒で塗りつぶされています。この黒は、単なる色使いではなく、レジェの複雑な心境を反映していると考えられます。
レジェは、近代社会の急速な発展に不安を感じていたと言われています。機械文明の進歩は、確かに便利さを生み出しましたが、同時に人間性や自然との調和を脅かすとも考えていました。

「歩く花」の表側は、力とエネルギーに満ちた文明社会の未来を賛美しているようにも見えますが、裏側の黒は、その未来に対する不安や葛藤を象徴していると言えるでしょう。
または、黒は無限の可能性を象徴する色でもあり、彫刻の「前向きなエネルギー」と「未知なる背後の力」を表現しているかもしれません。
終りのない対話(“Never-Ending Dialogue”)
新宮晋(しんぐうすすむ、1937年生まれ、日本)の作品「終りのない対話」(1978年)は、鉄、アルミニウム、キャンバス、塗料で構成されており、寸法は779×500×500cmに及びます。この巨大なインスタレーションは、キャンバスで張られた帆が風によって様々な方向へと向きを変え、上下にうなずくように動く様子を捉えています。流線形のデザインは風の流れや抵抗を綿密に計算しており、どんな微風にも反応し、絶えず動き続けることで、作品に生命が宿るかのような生き生きとした表情を見せます。

↑風に揺れて会話しているように見えますか?
新宮は、自然のリズムを感じ取る敏感さと、それに応じる柔軟な強さが人間にとって必要だと述べています。彼のキネティック・アート(動く芸術)は、風や水の流れといった目に見えない自然の動きを物理的な形で表現し、見る者に絶え間ない対話を促します。東京藝術大学卒業後、イタリアのローマ国立美術学校で学び、1966年にミラノで彫刻としてのキャリアをスタートさせました。
この作品は、箱根の自然に囲まれた彫刻の森美術館での展示において、自然とアートの融合を象徴する例として特に注目されます。訪れる人々には、自然界との無限の対話を体験する機会を提供し、思索を促す独特の空間となっています。
16本の回転する曲がった棒
伊藤隆道による「16本の回転する曲がった棒」は、1969年に制作されたキネティック・アートの傑作です。この彫刻は、ステンレススチール、鉄、モーター、塗料を使用しており、サイズは350×300×300 cmです。動力源として電気を利用しつつ、機械的な硬さを感じさせない柔軟な動きと、独特のきらめきを放っています。

伊藤隆道は1939年生まれの日本の芸術家で、1962年に東京藝術大学を卒業後、金工を学び、その技術を生かしてディスプレイデザインを経て彫刻へと転向しました。彼の作品は、人間の存在する空間に必ず光があり、自然の中には動きがあるという観点からインスピレーションを得ています。これらの要素が彼の創作活動の核となっており、「16本の回転する曲がった棒」もその哲学が色濃く反映された作品です。

彫刻の森美術館で展示されているこの作品は、見る者に自然の動きと光の演出を通じて、時間と空間の流れを体感させる独自の視覚的体験を提供します。伊藤隆道のアートは、野外彫刻、パブリックアート、照明デザイン、舞台美術など、多岐にわたる分野でその才能を発揮しており、彼の作品は公共の場でも多く見ることができます。彼のキネティック・アートは、技術的な精緻さと芸術的な表現が融合した、見る者を魅了する動的な美を展開しています。
交叉する空間構造
交叉する空間構造:幾何学模様が織りなす、人間関係の新たな表現
後藤良二氏による「交叉する空間構造」は、黒い男性像と赤い女性像がそれぞれ72体、手と足をつなぎあい連なった作品です。まるで踊っているかのような、144体の群像は、幾何学的な組み合わせによって人間関係の感傷的な部分を消し去り、無名の人間たちが連帯を謳歌し群舞しているような、若々しいエネルギーに満ち溢れています。
作品誕生の背景
この作品は、ある日後藤氏が何気なく見た金網の格子からインスピレーションを得て誕生しました。金網の格子が人のつながりに重なって見えたことが、幾何学模様と人体を組み合わせた独創的な表現を生み出すきっかけとなったのです。
具象と抽象が織りなす、新たな表現の可能性

後藤氏は、具象と抽象、有機的な形態と幾何学的な形態などの対照的な表現形式を組み合わせる方法を探求していました。「交叉する空間構造」は、こうした探求の成果であり、人間の姿を幾何学的に組み合わせることで、個々の人間の情念や感情を消し去り、普遍的な人間関係のあり方を表現することに成功しています。
作品の見どころ
「交叉する空間構造」の見どころは、なんといってもその圧倒的なスケールとダイナミックな動きです。144体の像が織りなす幾何学模様は、見る者を圧倒し、作品に込められた人間の連帯への賛歌を力強く伝えます。
また、黒い男性像と赤い女性像のコントラストも、作品に視覚的な美しさを与えています。性別や人種を超えた人間関係の普遍性を表現する、後藤氏ならではの工夫です。

箱根の自然と調和する「交叉する空間構造」
「交叉する空間構造」は、箱根の豊かな自然と調和して設置されています。緑豊かな木々を背景に、幾何学模様を織りなす像群は、見る者に生命力と躍動感を与えてくれます。
箱根を訪れた際には、ぜひ彫刻の森美術館で「交叉する空間構造」を鑑賞し、後藤氏が生み出した新たな人間関係の表現を体感してみてください。
室内展示場ー 静かなアートの世界

彫刻の森美術館は、野外展示だけでなく、室内展示も充実しています。本館ギャラリー、丸太広場 キトキ(KI TO KI)、マルチホール、アートホールなど、それぞれ異なる趣の空間で、多彩な作品と出会うことができます。
本館ギャラリー

彫刻の森美術館の本館ギャラリーは、美術館の核となる展示空間です。ここでは、1969年の開館以来蓄積された現代彫刻の名作を中心に展示しています。美術館のコレクションには2,000点を超える作品があり、その中から特に重要な作品が選ばれ、本館ギャラリーで公開されています。
このギャラリーでは、静寂を保ちながら作品をじっくりと鑑賞することができる環境が整えられています。美術館設立当初から変わらぬその姿は、時間を超えて芸術の価値を今に伝えています。展示されている作品は、国内外の著名な彫刻家によるものが多く、彫刻の歴史や芸術的変遷を感じさせるものです。
丸太広場 キトキ(KI TO KI):

丸太広場 キトキ(KI TO KI)は、箱根の間伐材を使った、彫刻の森美術館の新たな休憩スペースです。無垢材の大きな丸太がテーブルやベンチとして設置されており、木のぬくもりを感じながら、ゆっくりと過ごすことができます。空間自体がひとつの彫刻作品のように見え、室内にいながらも自然を感じられます。
マルチホール:常設展示

マルチホールでは、彫刻の森美術館のコレクションの中から、不思議な雰囲気を持った作品3点を展示しています。巨像、大きな樹、そして何とも形容が難しいオブジェは、見る者の想像力を刺激し、新たな発見をもたらしてくれるでしょう。
アートホール

アートホールは、彫刻の森美術館の企画展やイベントの会場として利用される多目的スペースです。広々とした空間には、様々な作品が展示され、訪れる者を飽きさせません。
参加型アートワークショップ

参加型アートワークショップで、一緒に創造的な一日を過ごしませんか?このワークショップでは、アーティストriekimさんがニキ・ド・サン・ファールの有名な「射撃絵画」からインスピレーションを受けて制作した線画に、参加者が水鉄砲を使って直接色を塗り加えることで作品を完成させます。
体験型アートで子供と一緒に楽しもう!!
彫刻の森美術館は、家族連れにとって魅力的なスポットであり、特にお子様連れの訪問者に優しい設備やプログラムが充実しています。以下に、子どもたちと一緒に訪れた際に利用できるサービスやアート体験について詳しくご紹介します。

子どもと一緒に楽しむための設備とサービス
- ベビーカーの無料貸出
本館ギャラリーや新館インフォメーションで、訪問者に無料でベビーカーを貸し出しています。これにより、美術館内を快適に移動でき、小さなお子様連れの家族も安心です。
- 授乳室の提供
新館インフォメーションには授乳室も完備されており、プライバシーを確保しながら赤ちゃんのお世話ができます。
体験型アート作品

美術館では、子どもたちが直接触れ合いながら遊べる造形作品を展示しています。これらの作品は、遊びを通じて色彩や光の美しさ、造形の面白さを自然に学べるよう設計されています。
子ども向けアクティビティスポット

ネットの森
外観と内部で異なる体験ができる「ネットの森」は、子供から大人まで楽しめるアクティビティスポットです。ここでは、体を動かしながら自然の中でのびのびと遊ぶことができます。

幸せをよぶシンフォニー彫刻
サニーサイドアップと呼ばれる、クライン ダイサム アーキテクツによる浮かぶ彫刻の周辺では、通常鯉への餌やり体験も楽しむことができます(現在休止中)。
ワークシートの特徴と利用方法

彫刻の森美術館では、訪れる子どもたちがアートを深く理解し、楽しむことができるように、特別にデザインされたワークシートを提供しています。これらのワークシートは、美術館の見どころをわかりやすくイラストで説明しており、来園前に事前に印刷するか、またはデジタルデバイスで見ることで、美術館訪問の準備を助けます。
- 事前学習の促進:ワークシートは、家庭や学校での事前学習に最適です。親や教師が子どもたちと一緒に内容を確認することで、実際の訪問時に作品に対する理解が深まります。
- インタラクティブな学習体験:各ワークシートは、彫刻の森美術館の特定の展示に焦点を当てており、子どもたちが展示を見る際のガイドとなる質問や活動が含まれています。これにより、子どもたちはアートに対する興味を引き出しやすくなります。

- ダウンロードとアクセス:「ワークシート」および特定のアーティスト、例えば「ピカソワークシート」は、美術館のウェブサイトから簡単にダウンロード可能です。これにより、どこからでもアクセスし、使用することができます。
ワークシートの公式のダウンロードサイトはこちら - 見学のサポート:訪問日には、これらのワークシートを持参することで、子どもたちは展示をよりアクティブに探索できるようになります。ワークシートは、展示の理解を助けるだけでなく、美術館での学習をより楽しいものに変えます。
彫刻の森美術館のワークシートは、子どもたちにとって、美術館のアートをより身近で楽しいものにします。これらの教材を利用することで、美術館訪問が教育的な冒険となり、家族連れのお客様にとって忘れがたい思い出の一部となることでしょう。
ミュージアムショップで記念のお土産購入

訪問者が彫刻の森美術館を訪れた際、その記憶を形に残す最良の方法の一つが、ミュージアムショップでのお土産購入です。このショップでは、美術館オリジナルのグッズから地元箱根の特産品に至るまで、多種多様なアイテムを取り揃えています。訪問者はここで、美術館の展示にちなんだ特別な記念品を見つけることができます。
| 営業時間 | 営業時間 9:00〜17:00 |
ミュージアムショップの特徴は以下の通りです:
- 多彩な商品ラインナップ:
美術館で展示されているアート作品をモチーフにしたオリジナルグッズが豊富に揃っています。これには、ポスター、ポストカード、図録、さらにはアーティストとコラボレーションした特別なアイテムも含まれます。 - 地元文化の紹介:
地元箱根の伝統的な工芸品や特産品も取り扱っており、訪れた地の文化を家に持ち帰ることができます。これには、木工品、陶磁器、地元の食品などがあります。 - ギフトに最適:
美術館で見つかるアイテムは、自宅用の記念品としてはもちろん、友人や家族へのプレゼントにも最適です。特に美術愛好者への贈り物として、彫刻の森美術館のショップが提供する商品は特別な意味を持ちます。

ミュージアムショップは、彫刻の森美術館の訪問を締めくくるのに欠かせないスポットの一つです。訪れた記念に、または大切な人へのギフトとして、ここでしか手に入らないアイテムを選ぶことができます。美術館の体験を家に持ち帰り、長く楽しむために、ぜひミュージアムショップでのショッピングをお楽しみください。

よくある質問Q&A
レストランやカフェはありますか?
箱根の豊かな自然と芸術に触れる旅に、欠かせないのが美味しい食事です。 彫刻の森美術館内 彫刻の森駅周辺 マップ
彫刻の森美術館内には、美術館の景色を眺めながら楽しめるカフェや、箱根の食材を使った本格的なレストランなど、バラエティ豊かなレストランが揃っています。
美術館周辺にも、地元で愛される中華料理店や、カジュアルなカフェバー、お洒落な洋食店など、個性豊かなお店が点在しています。
彫刻の森美術館内と周辺のおすすめレストランを厳選して紹介しています。店名 概要 The Hakone Open-Air Museum Café
軽食、ドリンク美術館の景色を眺めながら、ゆっくりと休憩できる 
ベラフォレスタ BELLA FORESTA
箱根の食材を使ったイタリア料理開放感のあるテラス席で、箱根の景色を楽しみながら食事できる 
彫刻の森ダイニング 和洋折衷のメニュー
広々とした店内で、家族や友人とゆっくりと食事できる店名 概要 香華 (ホンファ) 地元で愛される中華料理店。五目焼きそばや香華麺が人気

Woody カジュアルなカフェバー。ピザやハンバーガーが特徴的

Cafe Douce 洋食やカフェメニューを提供するお洒落な空間

かっ平寿し 新鮮な寿司と地元の食材を使った丼物が楽しめる寿司屋 
そば処・奈可むら 手打ちそばが自慢の蕎麦屋。季節の天ぷらもおすすめ 
御食事処殿 和の心を感じる伝統の味 
餃子センター 
ローソン 箱根二ノ平店 コンビニエンスストア。軽食や日用品の購入に便利 
| 彫刻の森美術館・彫刻の森駅周辺のランチ情報 |
彫刻の森美術館は何が有名ですか?

彫刻の森美術館は、自然とアートが融合した美しい野外展示で有名です。特にピカソ館や有名な彫刻家の作品が多数展示されており、四季折々の自然の中でアートを楽しむことができます。また、子供向けのアート体験やカフェなどの設備も充実しています。
彫刻の森美術館 どれくらいで回れる?

彫刻の森美術館をじっくりと楽しみたい場合は、約2〜3時間かかることが一般的です。野外展示が多いため、天気や季節にもよりますが、作品を一つ一つ鑑賞しながら散策すると、時間を忘れてしまうほどです。ただし、興味に応じて短時間で見ることも可能です。美術館の広さや展示内容を事前に確認し、計画的に回ると良いでしょう。
ペットを連れて行っても良いですか?
美術館内にペットを連れての入館はできませんが、盲導犬、介助犬、聴導犬は入館可能です。
写真撮影は可能ですか?
外の彫刻の撮影は個人利用の範囲内であれば可能ですが、基本的に室内展示は撮影が禁止されています。
まとめ・彫刻の森美術館

この記事では、箱根の豊かな自然の中に佇む彫刻の森美術館の魅力と、その様々な展示内容について詳しくご紹介しました。美術館が提供する独特なアート体験は、自然とアートが融合することで、訪れるすべての人に新しい発見と感動をもたらします。
主なポイントは以下の通りです:
- 美術館の基本情報、アクセス方法、営業時間、入園料について詳しく解説しました。
- 本館ギャラリーやマルチホールなど、室内外の展示スペースの紹介と、そこで鑑賞できる主要な作品群を掲載しました。
- 野外展示では、自然の中に配置された彫刻作品がどのように展示され、訪問者にどのような体験を提供しているかを説明しました。
- 美術館内のレストランやショップでの食事やショッピングのオプションも紹介し、訪問者の利便性を向上させています。

美術館への訪問を考えている方々にとって、この記事が彫刻の森美術館という特別な場所で何を見ることができ、どのような体験が待っているのかを理解する手助けとなれば幸いです。箱根の自然の中で、アートに触れることができるこの美術館は、日常から離れて新しい発見を求めるすべての人にとって、訪れる価値のある場所です。
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