
真夏の湯河原で、涼しさを求めてたどり着いたのは「万葉公園」。
トンネルを抜けた瞬間、空気が変わり、ひんやりと肌を包む涼風とせせらぎの音が迎えてくれます。
赤いアーチ橋、新緑の小道、静かに流れる滝——そこには都会の喧騒を忘れさせる癒しの風景が広がっていました。
本記事では、万葉集にちなんだ歴史あるこの公園を、写真とともにご案内します。
森林浴を楽しみながら、川沿いのテラスで自然の音に耳を澄まし、時には虹のかかる滝に出会う——そんな夏の小さな旅へ、あなたも出かけてみませんか。
目次(Table of Contents)
万葉公園とは?自然と歴史が調和する湯河原の癒しスポット
万葉公園とは?
万葉公園は、神奈川県足柄下郡湯河原町にある自然豊かな都市公園で、1951年に開園しました。湯河原温泉の源泉地に位置し、園内には渓流沿いの遊歩道、万葉集ゆかりの草木や石碑、足湯施設などが整備されています。
2020年から大規模なリニューアルが行われ、「湯河原惣湯(Books and Retreat)」として新たに生まれ変わりました。
リニューアル後は、公園の玄関口に観光案内やカフェを備えた玄関テラス、日帰り温泉とブックラウンジを組み合わせた惣湯テラスが誕生し、「自然 × 温泉 × 本」をテーマに、滞在型の癒し空間を提供しています。
また、園内には足湯や東屋、テラス席が点在し、せせらぎの音や鳥のさえずり、風の心地よさなど、五感で自然を楽しめるのが魅力です。四季ごとの景色も美しく、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
名前の由来|万葉集にちなんだ情緒ある公園
公園の名前は、日本最古の歌集『万葉集』に由来します。
万葉集には、湯河原周辺を詠んだ歌が収録されており、その歴史的背景をしのばせる石碑が園内に点在。訪れる人は、自然美とともに古の詩情にも触れることができます。
散策の所要時間
公園全体をのんびり散策するなら、所要時間はおよそ30分〜1時間。写真を撮ったりベンチで休憩したりすると、2時間近く楽しめる場合もあります。
公共交通でのアクセス

JR東海道本線「湯河原駅」から、奥湯河原行または不動滝行バスに乗車し、約10分で「落合橋」バス停に到着します。バス停からは徒歩すぐです。
タクシー利用の場合は、駅から約10分(約2.5km)で到着します。
車でのアクセス

西湘バイパス石橋ICから真鶴道路経由で約30分。
東名高速道路厚木ICからは小田原厚木道路経由で約1時間半です。
国道135号沿いの温泉街中心部からも近く、観光とあわせて立ち寄りやすい立地です。
駐車場情報
第2駐車場(普通車12台、有料)が利用可能です。料金は1時間100円、最大1,000円/日。
周辺には町営駐車場もあり、混雑時や長時間利用の際に便利です。
万葉公園・フォトギャラリー
暗闇から光へ。少しずつ近づく“緑の世界”に心がほどける

トンネルの中は照明も控えめで、最初は少しドキドキするかもしれません。

でも進むにつれて、向こう側から鮮やかな緑の光がじわじわと差し込んできて……。

その瞬間、ふっと空気が変わるのを感じるはず。湿気を含んだひんやりした風、足元に響く小さなせせらぎの音。まるで森が呼吸しているかのような、静かで清らかな空間です。

トンネルを抜けた瞬間、視界が一気に開けて、頭上には鮮やかな赤い橋が現れます。すぐ足元には川が流れ、木々の間から小さな滝が水しぶきをあげて流れ落ちています。
緑に浮かぶ赤いアーチ|万葉公園のシンボリックな橋
トンネルを抜けて少し進むと現れるのが、この赤いアーチ橋。力強い曲線が印象的なこの橋は、周囲の新緑とのコントラストが美しく、まるで絵画のような風景を作り出しています。
木々の隙間から差し込む光に照らされて、赤が一層鮮やかに映える瞬間は、思わずカメラを構えたくなる場所。橋の上に立てば、渓流の音と緑の風景に包まれ、時間がゆっくりと流れていくような心地よさを味わえます。

静けさに包まれる“癒しの滝”|水音が心を洗うスポット

トンネルを抜け、赤い橋を横目に見ながら、ふと目を向けると、岩肌をつたうように流れる一本の滝が姿を現します。

激しさはなく、まるで自然がささやくような優しい水の流れ。その繊細な水しぶきが周囲の空気を潤し、真夏とは思えないほどひんやりとした空間をつくり出しています。

大きな石に腰をかけて、滝の音をBGMにしばしの休憩を。自然の中に身を委ねることで、心も体もスッと軽くなるような感覚を味わえます。
滝にかかる“虹のベール”|わずか数分の奇跡の瞬間
滝のそばで立ち止まっていると、ふいに水面に淡い七色の光が浮かび上がりました。そう、それは滝の水しぶきに太陽の光が反射して生まれる虹。
ほんの数分、光の角度と水の流れがぴたりと重なったときだけ現れる、まさに自然がくれた一期一会のプレゼントです。
風が吹けば消えてしまいそうな、儚くて優しい虹。その瞬間をカメラに収められたなら、それはただの写真以上の意味を持つ“記憶”になるはず。訪れた人だけが味わえる、この場所ならではの癒しの風景です。
心をほどく水のリズム|川のせせらぎに耳を傾けて

苔むした岩をぬうように流れる川。水面に反射する光が揺らめき、さらさらと響く音が森の静寂に溶け込んでいきます。
この万葉公園の渓流は、激しい勢いではなく、穏やかに、時に岩にぶつかって弾けるリズムが心地よく、自然と呼吸が深くなるような癒しを与えてくれます。
木漏れ日が差し込むタイミングには、水面がキラキラと輝き、歩くたびに違った表情を見せてくれるのも魅力のひとつ。夏の暑さを忘れさせてくれる、この“水の道”は、まさに心を整える小さな旅路です。
苔に覆われた灯籠と石碑

時の流れが染み込んだようなこの風景、なぜか懐かしい。

小さい頃、この辺りにホテルの露天風呂があったような記憶があるんですが…ご存じの方、いらっしゃいますか?
五感で感じる渓流の癒しスポット

川沿いにはテラスや東屋が点在し、椅子に腰掛ければ、せせらぎの音や鳥のさえずり、セミの鳴き声が心地よく響きます。

木々を渡る風が頬をなで、目の前には緑の景色が広がる——まさに五感で自然を味わえる贅沢な時間です。



独歩の碑|国木田独歩と湯河原の文学的つながり

万葉公園内には、明治の詩人・小説家 国木田独歩を記念した「独歩の碑」が建てられています。碑には、彼の著書『湯ヶ原ゆき』の最末尾の一節が刻まれており、独歩が湯河原の渓谷を訪れた際の深い感慨が伝わってきます。
独歩は明治後期に湯河原温泉保養地を3回訪れており、その経験を短編小説や随筆に残しました。湯河原の自然や温泉に抱いた温かいロマン、そして滞在先で交流した人々への思いが、文学作品を通して今も読み継がれています。
この碑は、湯河原と文学の関わりを象徴するスポットとして、多くの来訪者が足を止める場所です。
まとめ

湯河原・万葉公園は、真夏でも涼やかな空気と豊かな自然に包まれる、まさに“大人の癒しスポット”です。
トンネルを抜けた瞬間のひんやり感、渓流や滝の音、鳥のさえずり——五感で感じる時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
今回ご紹介したフォトギャラリーは、その魅力のほんの一部。季節ごとに表情を変える景色や、光と水が織りなす一期一会の瞬間は、訪れるたびに新しい発見を与えてくれます。
次の休日は、カメラ片手に湯河原の森を歩き、自然がくれる涼と癒しを体いっぱいに感じてみませんか。
私は、NikonのZ fcという、小型で初心者にも扱いやすく、価格も手ごろなミラーレスカメラを使用しています。 フィルムカメラ風のクラシックなデザインで、見た目もおしゃれで気に入っています。 かさばらないので、街歩きや鉄道旅など、旅行にぴったりの相棒です。
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