小田原・松原神社の御朱印とご利益を徹底解説|歴史と境内の見どころ

小田原の総鎮守として、古くから地域の人々に大切にされてきた松原神社。境内には、参拝者を迎える鳥居や、心身を清める手水舎、静かな池など、見どころが数多くあります。神聖な空気の中でいただける御朱印も人気で、縁起物の「吉兆の大亀」、大漁を祝う「万祝(まいわい)」の展示も見逃せません。

本記事では、松原神社の歴史やご利益、境内の見どころ、御朱印のいただき方、さらには毎年多くの人が訪れる例大祭まで、参拝前に役立つ情報をお届けします。

松原神社とは?歴史とご祭神

松原神社の歴史

松原神社の扁額(へんがく)

松原神社は、神奈川県小田原市に位置する小田原宿の総鎮守です。創建の時期は不明ですが、平安時代の久安年間(1145〜1150年)に勧請されたとの伝承があります。

かつては「鶴の森明神」「松原大明神」などと呼ばれていました。後醍醐天皇の頃(1318〜1339年)に真鶴が境内に棲んでいたことから「鶴の森明神」という社号が生まれ、その後、室町時代には海中から出現した十一面観音を本地仏として祀ったことから「松原大明神」と称されるようになりました。

戦国時代には後北条氏が社領を寄進して篤く崇敬し、江戸時代には稲葉氏・大久保氏の歴代城主にも引き継がれ、小田原宿の総鎮守として地域を守り続けました。明治2年(1869年)に「松原神社」と改称し、明治6年(1873年)には県社に列せられています。

また、近隣の大稲荷神社・居神神社とともに「小田原三大明神」の一社に数えられています。

 

ご祭神

松原神社のご祭神は以下の三柱です。

主祭神日本武尊(やまとたけるのみこと)
第12代景行天皇の皇子。武勇に優れた古代の英雄神。勝利・開運のご利益で知られる。
相殿神素盞嗚尊(すさのおのみこと)
天照大御神の弟神。嵐や海を司り、厄除け・縁結びのご利益がある。
相殿神宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)
稲荷神とも同一視される食物・穀物の神。商売繁盛・五穀豊穣のご利益で知られる。

 

 

ご利益について

松原神社の絵馬

松原神社では、主祭神・日本武尊にちなんだ勝利・開運・心願成就をはじめ、素盞嗚尊による厄除け・縁結び、宇迦之御魂神による商売繁盛・家内安全など、日常生活に寄り添った幅広いご利益を授かることができます。

また、境内に祀られている「吉兆の大亀」には勝利・長寿の言い伝えがあり、参拝者に人気の見どころのひとつです。

松原神社のご祈願案内板

 

 

松原神社の御朱印

松原神社の御朱印

御朱印の特徴

松原神社の御朱印は、シンプルながらも格式のあるデザインが特徴です。中央に力強く書かれた「松原神社」の文字、右側に「小田原總鎮守」、左側に参拝日付が記されており、朱色の印が神社の格式を象徴しています。

 

御朱印のいただき方

松原神社の社務所

参拝を終えたあと、社務所にてお受けください。松原神社では、御朱印帳への直書きではなく、あらかじめ書かれた書き置きの御朱印をお渡しする形式です。

松原神社の社務所

受け取った御朱印は、御朱印帳に貼って保管します。初穂料は500円です。お守りや授与品も社務所にて取り扱っています。

松原神社の社務所

 

 

境内の見どころ

松原神社・大鳥居

鳥居:神域への入り口

松原神社の鳥居

境内に足を踏み入れると、まず石造りの鳥居が出迎えてくれます。歴史の重みを感じさせる堂々とした造りで、白い紙垂(しで)が神聖な雰囲気を漂わせています。鳥居をくぐることで、日常の喧騒から離れ、清浄な神域へと心を切り替えることができます。

松原神社の鳥居

松原神社の鳥居

 

池の風景

境内には静けさに満ちた小さながあり、自然石と緑が周囲を彩っています。池の水面には木々や空が映り込み、水中では鯉が優雅に泳いでいます。喧騒を忘れてひと息つくことができる、境内のなかでも特に心落ち着く場所です。

松原神社の池

松原神社の池の鯉

 

手水舎での参拝準備

拝殿へ向かう前に立ち寄るのが手水舎です。三つ巴の紋章が刻まれた石造りの手水鉢に清水が流れ、柄杓で手を清めることで、神前に立つ心の準備を整えます。

松原神社の手水舎

松原神社の手水舎

 

拝殿・本殿

松原神社の拝殿

拝殿は、落ち着いた雰囲気の木造建築です。しめ縄や紙垂が飾られ、正面には金文字で「松原神社」と書かれた扁額が掲げられています。階段を上がり、鈴を鳴らして参拝してください。

松原神社の鈴緒(すずお)

拝殿左右に並ぶ灯籠は、夜になると灯りがともり、境内全体に幻想的な雰囲気を生み出します。本殿は拝殿の奥に位置する神聖な場所で、ご祭神がお祀りされています。

 

大漁祝いの万祝(まいわい)

万祝(まいわい)」は、江戸時代から昭和にかけて、大漁を祝った漁業の網元たちが着用した晴れ着です。5年連続の大漁を達成した際に作られ、正月の神社参拝などで着用されました。

松原神社の万祝

白無地の生地に、黒潮の流れや大漁を象徴する魚群、長寿の象徴である鶴の絵が大きく描かれており、漁師の町・小田原ならではの文化を今に伝えています。

万祝のデザイン

  1. 鶴の図柄:晴れ着の上部に描かれた鶴は、長寿・繁栄の象徴。大漁を祝う万祝の伝統的なモチーフです。
    松原神社の万祝(鶴)
  2. 魚の図柄:中央に魚が群れをなして泳ぐ様子が描かれており、豊かな海の恵みと大漁を表現しています。
    松原神社の万祝(魚)
  3. 文字装飾:鮮やかな赤色で「大漁」「小田原」の文字が記されており、地域の漁業文化を象徴するデザインになっています。
  4. 波模様:青と白で描かれた波が、魚たちの背景を彩り、漁の活気を表しています。

 

吉兆の大亀

松原神社の吉兆の大亀

境内に祀られた「吉兆の大亀」には、こんな伝承があります。天文14年(1545年)3月、小田原の海岸に大亀が現れ、松原神社の池へ移されました。これを聞いた北条氏康は「吉兆かな」と喜び、神社で舞を奉納。その後の河越夜戦で北条軍が大勝したことから、「勝利」のご利益をもたらす縁起物として今日まで伝えられています。甲羅に触れながら願い事をすると、心願成就・勝利・長寿のご利益があるとされており、参拝の際はぜひ立ち寄ってみてください。

 

 


松原神社例大祭

松原神社例大祭・木遣りを唄う場面・静止した神輿と担ぎ手の表情

松原神社の例大祭は、毎年5月3日〜5日に行われる小田原最大規模のお祭りです。漁師の祭りを起源とする「小田原担ぎ(小田原流)」という独特の神輿の担ぎ方が特徴で、全国でも他に例がないと言われています。神輿を漁船に見立て、木遣り唄(きやりうた)を歌いながら担いだまま走り、勢いよく突っ駆ける迫力は圧巻です。

松原神社例大祭・駅前二区・女性神輿も走り抜ける
松原神社例大祭・駅前二区・女性神輿も走り抜ける

最終日・5月5日の夕方からは例大祭のクライマックスとなる「宮入り」が行われます。30基近くの神輿が松原神社周辺に集結し、参道を次々と駆け抜ける様子は3時間以上にわたって続きます。小田原市内の20を超える地域から神輿が集まり、女性や若い世代も担ぎ手として参加するなど、まさに町全体で受け継ぐ祭りです。松原神社例大祭・青物町の宮入

例大祭の詳しいレポート・写真はこちらの記事をご覧ください。

→ 【小田原・松原神社例大祭2026】写真で伝える神輿の迫力と熱気

 

 

アクセス情報

神社名松原神社(まつばらじんじゃ)
公式サイトhttps://odawaramatsubarajinja.com/
住所神奈川県小田原市本町2-10-16
例大祭開催日毎年5月3日〜5日
主祭神日本武尊・素盞嗚尊・宇迦之御魂神
アクセスJR・小田急線「小田原駅」東口より徒歩約10分
御朱印初穂料500円(書き置き形式)

※掲載情報は2026年5月時点のものです。最新情報は松原神社公式サイトをご確認ください。

 

 

まとめ

松原神社の絵馬

小田原の総鎮守・松原神社は、約900年の歴史を持つ由緒ある神社です。後北条氏から江戸時代の城主まで歴代の領主に崇敬され、漁師たちの信仰も厚く、地域の人々の暮らしに深く根ざしてきました。

静かな池、手水舎、格式ある拝殿、吉兆の大亀、万祝の展示——境内を歩くだけで、小田原の歴史と漁師の町の文化が伝わってくる場所です。

松原神社の御朱印

御朱印は書き置きのシンプルなデザインながら、格調があり参拝の記念にぴったりです。ゴールデンウィークには例大祭も開催されます。小田原を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。


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