
小田原を歩いていると、ふと気になる暖簾を見つけた。
「麺屋 加藤兵太郎商店」──。その名前には、ただのラーメン屋とは違う、重みがある。
実はこのお店、嘉永3年(1850年)創業という小田原の老舗味噌蔵「加藤兵太郎商店」の直営店。2024年9月にオープンした、完全味噌ラーメン専門店だ。170年以上受け継がれてきた味噌の力が、一杯のラーメンに凝縮されているという。そう聞けば、食べに行かないわけにはいかない。
目次(Table of Contents)
まず外観でテンションが上がる
お店は小田原駅から歩いてすぐの栄町エリアにある。

正面から見ると、黒を基調としたモダンな佇まい。暖簾と木の看板がシックで、思わず足が止まる。


看板には「加藤兵太郎商店」の文字。味噌蔵としての歴史と、ラーメン店としての新しさが共存している。
横から見ると建物の落ち着いたトーンがよく分かる。目立ちすぎず、でも確かな存在感がある。
メニューは味噌一本!その潔さが信頼感につながる

入口横のメニュー看板をチェック。ラインナップは味噌ラーメン・味噌つけめんを中心とした、完全味噌専門の構成。「味噌しかやらない」という潔さが、むしろ期待を高めてくれる。
暖簾をくぐると、いい匂いが出迎えてくれる

いざ入店。暖簾をくぐった瞬間、味噌と出汁の香りがふわっと広がる。食欲をそそるいい匂いだ。
店内はカウンター中心の落ち着いた空間


店内はカウンター席が中心。落ち着いた照明と木の温もりが、ゆっくりと食事を楽しめる雰囲気を作っている。
カウンターから外を眺めると、左側に食券機が見える。入店したらまず食券を購入するスタイルだ。
壁に書かれた「味噌への想い」が胸に刺さる

席に座ると、壁に書かれた文章が目に入った。味噌への向き合い方、ラーメンに込めた想いが綴られている。
公式サイトには、こんな言葉がある。
「大切なのは、基本に忠実につくること。」
「ラーメンを通して全人類に幸せと感動を届ける。」
嘉永3年(1850年)に水車による精米業として創業し、大正6年に味噌醸造業へ。以来、90年以上使い込んだ木桶で「いいちみそ」を熟成させ続けてきた。木桶に住み着いた酵母菌・乳酸菌が、加藤兵太郎商店だけの独特な味わいを生み出す。そんな蔵元が直営するラーメン店が、このお店だ。
この文章を読んでいたら、ますます早く食べたくなった。
「小田原煮干し味噌ラーメン」── 一口目から違いがわかる



運ばれてきたのは「小田原煮干し味噌ラーメン」。見た目から迫力がある。深みのある色のスープに、たっぷりのトッピング。
一口スープを飲んだ瞬間──違いがわかった。
ただ塩辛いだけでも、ただ甘いだけでもない。木桶仕込みの「いいちみそ」が持つ複雑な旨みと、小田原の煮干しのコクが一体となって、喉の奥までじんわりと広がっていく。味噌専門店だからこそ出せる、この深みと風味。「旨い」という一言では足りないほどだ。
「小田原味噌つけめん」── 濃厚なタレに麺が絡む


加藤兵太郎のどんぶりの文字にフォーカス。

「小田原味噌つけめん」も見逃せない一品。濃厚な味噌のつけダレに、しっかりとした麺が絡む。チャーシューや煮卵などトッピングも充実。ラーメンとはまた違うアプローチで、味噌の旨みを堪能できる。
どちらを頼んでも、「この味噌でしか作れない味」を実感できるはずだ。
アクセス・店舗情報

| 店名 | 麺屋 加藤兵太郎商店 |
|---|---|
| 住所 | 神奈川県小田原市栄町2丁目2-9 |
| 最寄り駅 | 小田原駅(徒歩圏内) |
| ジャンル | 味噌ラーメン専門店 |
| オープン | 2024年9月 |
| 運営 | 加藤兵太郎商店(創業:嘉永3年・1850年) |
| 公式Instagram | @menya_katohyotaroshouten |
まとめ:小田原に来たら、ここは外せない
「麺屋 加藤兵太郎商店」は、単なるラーメン店ではない。170年以上の歴史を持つ味噌蔵が、ラーメンという形で新たな挑戦をしている場所だ。
一口のスープに宿るのは、嘉永の昔から続く職人の矜持と、木桶に刻まれた時間の蓄積。そんなラーメンが、小田原駅のすぐそばで食べられる。
「ラーメンを通して全人類に幸せと感動を届ける」──その言葉の通り、確かに幸せをもらった一食だった。
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