
原宿駅を出て、南参道に足を踏み入れるとすぐに現れるのが、大きな木の鳥居です。大きな鳥居は見かけても、木造の鳥居に出会うことはなかなかありません。その存在感に、思わず立ち止まってしまいます。よく見ると正面から少し右側に曲がったところに鳥居が設置されていて、参道の向きに沿うように立っているのも印象的でした。この記事では、明治神宮の鳥居について、大きさや歴史、木の産地、建て替えの経緯までまとめました。

明治神宮には鳥居がいくつある?

明治神宮の境内には、全部で8基の鳥居があります。そのなかでも参拝者が必ず目にするのが、原宿駅そばの第一鳥居(南参道鳥居)と、南参道・北参道が合流する地点に立つ第二鳥居(大鳥居)の2基です。この記事では、主にこの2基を中心に紹介します。
第一鳥居(南参道鳥居)|原宿駅からすぐの鳥居

2022年の建て替えと吉野杉
第一鳥居は、原宿駅の目と鼻の先にあり、南参道の入口を示す鳥居です。1920年(大正9年)の創建時に建てられたものが、約100年ぶりに建て替えられ、2022年7月4日に竣功清祓式(しゅんこうきよばらいしき)とくぐり初め式が行われました。明治神宮鎮座百年祭の記念事業の締めくくりとして行われた工事です。

新しい鳥居の柱には、奈良県吉野郡川上村産の吉野杉が使われています。高さ約10.1メートル、笠木(かさぎ/最上部の横木)の長さは約15.6メートル。旧鳥居に付いていた菊の紋は、箔を貼り直して再利用されました。全国の林業関係者や有志による「吉野材明治神宮御用材奉納協賛会」の協力のもと、時間をかけて完成した鳥居です。
建て替えは完了、現在は工事中ではない
「明治神宮 鳥居 工事」と検索される方も多いようですが、第一鳥居の建て替えはすでに完了しています。2022年7月のお披露目をもって、鎮座百年祭記念事業のすべての取り組みが終了しました。2026年現在、鳥居まわりで大規模な工事が行われている情報は見当たりません。
第二鳥居(大鳥居)|日本最大の木造明神鳥居

大きさと構造
第二鳥居は、南参道と北参道が合流し、本殿へと続く正参道の入口に立つ「大鳥居」です。高さ約12メートル、幅約17.1メートル、柱の直径は約1.2メートル、重さは約13トン。木造の明神鳥居としては日本最大を誇り、明治神宮を象徴する景観のひとつになっています。
| 高さ | 約12m |
| 幅 | 約17.1m |
| 柱の直径 | 約1.2m |
| 重さ | 約13t |
| 様式 | 明神鳥居 |

どこの木?台湾・阿里山のヒノキ
初代の第二鳥居は、1920年の創建時に建てられました。しかし、これほどの大きさに対応できる木材は、当時の日本国内では確保が難しく、日本統治時代の台湾・阿里山から贈られた樹齢1,500年以上のヒノキによって造営されました。

落雷での損傷と1975年の再建
初代の第二鳥居は、1966年(昭和41年)の落雷により損傷してしまいます。その後、1975年(昭和50年)、再び台湾から贈られたヒノキの巨木によって再建されたのが、現在私たちが目にしている大鳥居です。半世紀近い年月を経てなお、堂々とした姿で参拝者を迎えています。
第一鳥居と第二鳥居の違い
同じ「鳥居」でも、この2基は役割も大きさも異なります。簡単に比較すると、次のとおりです。
| 項目 | 第一鳥居(南参道鳥居) | 第二鳥居(大鳥居) |
|---|---|---|
| 場所 | 原宿駅そば、南参道の入口 | 南参道・北参道の合流地点 |
| 高さ | 約10.1m | 約12m |
| 木材 | 奈良・吉野杉(2022年再建時) | 台湾・阿里山のヒノキ |
| 建て替え | 2022年7月(約100年ぶり) | 1975年(落雷損傷からの再建) |
| 特徴 | 参拝の最初にくぐる鳥居 | 木造明神鳥居として日本最大 |


鳥居のくぐり方・参拝マナー

鳥居はくぐって問題ありません。むしろ、鳥居をくぐることが参拝の第一歩です。くぐる前には軽く一礼するのが基本の作法。参道の中央は神様が通るとされる「正中(せいちゅう)」なので、中央を避けて歩くのがマナーです。二つの鳥居をくぐるたびに、少し気持ちを切り替えてみるのもおすすめです。
撮影のポイント
大鳥居は下から見上げる構図が定番で、木の質感と空の広がりを一枚に収められます。参道の砂利道を手前に入れると、奥行きのある写真になります。朝の柔らかい光の時間帯は人も少なく、静かに撮影しやすいのでおすすめです。第一鳥居は、原宿駅から向かう最初の一枚として、旅の記録に残しておきたいスポットです。
よくある質問
Q. 明治神宮には鳥居が何基ありますか?
A. 境内には全部で8基の鳥居があります。特に参拝者がよく目にするのは、原宿駅そばの第一鳥居と、正参道入口の第二鳥居(大鳥居)です。
Q. 第一鳥居と第二鳥居は何が違うのですか?
A. 第一鳥居は原宿駅そばの南参道入口にあり、2022年に吉野杉で建て替えられました。第二鳥居は南参道・北参道の合流地点にある「大鳥居」で、台湾ヒノキ製、木造明神鳥居として日本最大です。
Q. 明治神宮の鳥居はどこの木でできていますか?
A. 第一鳥居は奈良県吉野産の杉(2022年再建時)、第二鳥居(大鳥居)は台湾・阿里山産のヒノキです。
Q. 鳥居は今も建て替え工事中ですか?
A. いいえ。第一鳥居の建て替えは2022年7月に完了しており、現在(2026年)は鳥居まわりの大規模な工事は行われていません。
Q. 鳥居にちなんだお守りはありますか?
A. 「鳥居」を直接モチーフにした特定のお守りは確認できませんでした。授与所では縁結びや厄除けなど一般的なお守りが頒布されているので、気になる場合は現地でご確認ください。
Q. 鳥居はくぐってもいいのですか?
A. はい、くぐって問題ありません。くぐる前に軽く一礼し、参道の中央(正中)を避けて歩くのがマナーです。
口コミ・訪問者の声
原宿駅を出てすぐ、大きな木の鳥居が現れて驚きました。都会のど真ん中にこんな存在感のある木造建築があるとは思いませんでした。
第二鳥居の大きさに圧倒されました。台湾のヒノキと聞いて、歴史の重みを感じながらくぐりました。
2022年に建て替わったばかりと知り、木の香りがまだ新しく感じられました。吉野杉のエピソードも興味深かったです。
下から見上げる構図で撮影したら、空との対比で迫力のある一枚になりました。朝早い時間は人も少なくおすすめです。
落雷で一度損傷し、再建されたという歴史を知ってから見ると、より特別な存在に感じられました。
これだけ大きな鳥居が木造だと知り、珍しさに感動しました。石造りの鳥居とはまったく違う温かみがあります。
第一鳥居と第二鳥居、どちらがどちらか最初は分かりませんでした。
→ 原宿駅そばが第一鳥居、南参道と北参道の合流地点が第二鳥居(大鳥居)です。歩く順番どおりに覚えておくと迷いません。
初詣シーズンは大鳥居の前で記念撮影をする人が多く、なかなか写真が撮れませんでした。
→ 混雑を避けたいなら平日や早朝がおすすめです。静かな時間なら、鳥居をじっくり眺めながら撮影できます。
まとめ|二つの鳥居が語る、明治神宮の歴史

原宿駅からすぐの第一鳥居と、日本最大の木造明神鳥居である第二鳥居(大鳥居)。この2基は、大きさも木材も建て替えの時期も異なりますが、どちらも明治神宮の歴史と、これを支えてきた人々の思いを今に伝えています。次に訪れる際は、くぐる前に少し立ち止まって、その木の質感や歴史に目を向けてみてください。
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