小田原・松原神社例大祭2026・写真で伝える神輿の迫力と熱気

2026年5月5日、神奈川県小田原市の松原神社例大祭のクライマックスである宮入りを撮影してきました。ゴールデンウィーク最終日の夜、提灯の明かりに照らされた30基近くの神輿が次々と参道を駆け抜ける光景は、言葉では伝えきれない迫力がありました。

この記事では、写真とともに松原神社例大祭の見どころをお伝えします。

松原神社例大祭とは

松原神社例大祭・新玉地区の宮入前の緊張感漂う場面
新玉地区の宮入前の緊張感漂う場面

松原神社は小田原宿の総鎮守として、古くから地域の人々に信仰されてきた神社です。後北条氏をはじめ、歴代の城主にも崇敬された由緒ある社です。

例大祭は毎年5月3日〜5日の3日間にわたって行われ、小田原最大の祭りとして知られています。主な神事は「御魂入れ(みたまいれ)」「浜降り(はまくだり)」「宮入り(みやいり)」の3つ。

松原神社例大祭・青物町の宮入
松原神社例大祭・青物町の宮入
  • 5月3日
    午後4時から「御魂入れ」。各町内の神輿に神様を入れる儀式。
  • 5月4日
    本社神輿の「宮出し」と町内渡御。龍宮神社の神輿が海へ駆け込む「浜降り」も行われる。
  • 5月5日
    例大祭のクライマックス「宮入り」。30基近くの神輿が松原神社周辺に集結する。

小田原駅周辺では松原神社のほか、大稲荷神社山王神社居神神社も同時期に例大祭を開催。ゴールデンウィークの小田原は、街全体がお祭り一色になります

松原神社例大祭・松原神社前に集結した山車
松原神社例大祭・松原神社前に集結した山車

 

 

担ぎ方は「小田原流」

松原神社例大祭・駅前二区・小田原流走って突っ駆ける
松原神社例大祭・小田原流で神輿を担いだまま走って突っ駆ける

松原神社例大祭の最大の特徴が、小田原担ぎ(こだわらかつぎ)」と呼ばれる独特の神輿の担ぎ方です。これは漁師の祭りを起源とするもので、全国でも他に例がないと言われています。

松原神社例大祭・駅前二区・女性神輿も走り抜ける
松原神社例大祭・駅前二区・女性神輿も走り抜ける

神輿を漁船に見立て、漁場での作業を陸地で再現する——それが小田原流の神髄です。具体的には、神輿を担いだまま走って突っ駆けるという豪快なスタイル。高張提灯が止まり振り向くと同時に、「おりゃ おりゃ」のかけ声とともに神輿が一気に跳び、高張提灯のすぐ前で急ブレーキをかけます。

松原神社例大祭・小田原流担ぎ

また、複数の神輿が合体して同時に突っ駆けることもあり、3基・4基が一体となって走る迫力は圧巻のひと言。実際にカメラを構えて待ち受けていると、地響きのような勢いで向かってくる神輿の迫力に思わず息を呑みました。

松原神社例大祭・複数の神輿が合体・並走
松原神社例大祭・複数の神輿が合体・並走

 

 

木遣り(きやり)を歌う

松原神社例大祭・各地区の提灯を持って練り歩く

神輿を担ぎ上げる前に必ず行われる儀式が、木遣り(きやり)です。神輿を船に見立て、まず神輿を静止した状態で木遣りを唄います。これは漁師たちが仕事中に歌っていた「浜木遣り」が儀式唄として用いられるもので、出漁の安全と豊漁を祈る漁師の心意気がそのまま祭りに息づいています。

松原神社例大祭・神輿と大漁旗

木遣りの声が響き渡ると、担ぎ手たちの気持ちが一つにまとまり、祭りへの緊張感が高まります。夜の参道に流れる木遣りの調べは、昼間の喧騒とは打って変わって、どこか厳かで美しい雰囲気でした。

松原神社例大祭・木遣りを唄う場面・静止した神輿と担ぎ手の表情

[写真:木遣りを唄う場面・静止した神輿と担ぎ手の表情]

 

松原神社例大祭・高梨町地区
松原神社例大祭・高梨町地区

 

 

クライマックスは宮入り

松原神社例大祭・参道を一気に駆ける。正門の鳥居まで
参道を一気に駆ける。正門の鳥居まで

5月5日の夕方から夜にかけて、例大祭最大のクライマックスである宮入りが始まります。各町内の30基近くの神輿が松原神社周辺に集結し、まずその年の年番町内神輿が参道を勢いよく突っ駆けて宮入りします。その後、順々に各町内の神輿が続き、結びに本社神輿が宮入り。この一連の流れが3時間以上にわたって続きます。

3日間にわたって神輿を担ぎ続けた担ぎ手たちが、最後の力を振り絞って参道を駆け抜ける姿は、見ているこちらも思わず胸が熱くなります。

松原神社例大祭・本丸・宮入シーン・女性も一緒にかける蹴る
宮入シーン・女性も一緒にかける蹴る

当日は女性や若い世代の姿も多く、老若男女が一体となって盛り上がっていました。男性の活気ある担ぎ姿だけでなく、法被姿の女性担ぎ手が笑顔で神輿を担ぐ様子も印象的で、祭りが町全体で受け継がれていることが伝わってきました。

 

▲女性の担ぎ手・若い世代の参加者

松原神社例大祭・女性の担ぎ手・若い世代の参加者
女性の担ぎ手・若い世代の参加者


▲神輿が突っ駆ける瞬間・躍動感ある一枚

松原神社例大祭・神輿が突っ駆ける瞬間・躍動感
神輿が突っ駆ける瞬間・躍動感

 

▲宮入りを待ち構える群衆と提灯の夜の雰囲気

松原神社例大祭・大鳥居の前で神輿を待ち受ける

松原神社例大祭・七枚橋地区・宮入後
松原神社例大祭・七枚橋地区・宮入後

 

 

感想:町全体が一つになる祭り

松原神社例大祭・新玉地区の宮入シーン
松原神社例大祭・新玉地区の宮入シーン

松原神社例大祭は、小田原市内の20を超える地域から神輿が集まる、まさに街を挙げての祭りです。担ぎ手たちの「おりゃ おりゃ」という掛け声、木遣りの調べ、提灯の温かい灯り——すべてが混ざり合って、小田原の夜を特別な空間にしていました。

神輿を担いだまま走り、急ブレーキで止まるその迫力を、今回はNikonのカメラで真剣に追いかけました。暗い夜の中で躍動する神輿と担ぎ手たちの表情を、一枚でも多く残したい——そんな思いで夢中でシャッターを切り続けた時間は、撮影者として本当に充実したひとときでした。

来年もぜひ足を運びたいと思います。小田原に来る機会があれば、ゴールデンウィークの松原神社例大祭はぜひ体験してみてください。

なお、松原神社の基本情報については、以前まとめた記事もあわせてご覧ください。
【小田原】松原神社の見どころと歴史|romantabi

 

アクセス情報

松原神社・大鳥居

神社名松原神社(まつばらじんじゃ)
公式サイトhttps://odawaramatsubarajinja.com/
住所神奈川県小田原市本町2-10-16
例大祭開催日毎年5月3日〜5日
宮入り5月5日 夕方〜(約3時間以上)
アクセスJR・小田急線「小田原駅」東口より徒歩約10分
駐車場競輪場駐車場(約400台・無料)、南町臨時駐車場(約50台・1回1,000円)※祭り期間中は公共交通機関の利用を推奨


※掲載情報は2026年5月時点のものです。最新情報は小田原市観光協会公式サイトをご確認ください。

 

合わせて読んでいただきたい記事

ぜひ、お祭り以外でも伝統のある松原神社お参りしてご朱印を貰うのもおすすめです。
同時に開催されている、北条五代祭りもおすすめです