相模原氷川神社で安産祈願、赤い鳥居と風車が彩る御朱印スポット

相模原駅から住宅街を10分ほど歩くと、家々の合間に赤い鳥居が連なる参道がふいに現れます。相模原氷川神社は、安産や無病息災を願う人々に長く親しまれてきた地域の氏神様です。参道を進むと風車がからからと乾いた音を立てて回り、手水舎には色とりどりのまりが浮かんでいて、思わず足を止めてしまいました。

境内には月替わりで意匠が変わる御朱印や種類豊富なお守りが揃い、参拝のたびに新しい発見があります。今回は実際に歩いて感じた見どころと、御朱印・お守りの情報、そしてアクセスや駐車場まで、参拝前に知っておきたいことをまとめました。

相模原氷川神社ってどんな神社?ご祭神と歴史

ご祭神・須佐之男命のご利益

拝殿の前で手を合わせると、まず気になったのがご祭神です。相模原氷川神社のご祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)。天照大御神の弟神にあたり、八岐大蛇(やまたのおろち)退治の神話で知られる神様です。荒々しい一面を持ちながらも艱難辛苦の末に清浄な心境へ至ったとされることから、罪穢れを祓い清める神様として、家内安全や厄除けのご利益で信仰されています。

相模原氷川神社の拝殿

八岐大蛇退治の逸話から治水の神様として、また奇稲田姫(くしなだひめ)との婚姻から農業や殖産の神様としても祀られており、初宮詣や交通安全祈願に訪れる参拝者が多いのも納得です。

相模原氷川神社の拝殿

新田開発とともに歩んだ神社の歴史

神社の始まりは江戸時代後期にさかのぼります。天保14年(1843)、代官・江川太郎左衛門の許可のもと原清兵衛光保が開いた新田に、八王子の上椚田村(かみくぬぎだむら)にあった氷川神社から御分霊を迎えたのが起源とされ、当初は「いづなさま」と呼ばれる2坪ほどの小さな祠だったそうです。安政3年(1856)の検地では「清兵衛新田」の鎮守として正式に認められ、石灯籠や手水舎の石水盤が入植者たちによって奉納されました。境内にある開墾記念碑は、題字を第15代将軍・徳川慶喜が揮毫しており、相模原市の有形文化財に登録されています。入植者たちの祈りとともに150年以上の歴史を重ねてきたことを思うと、何気ない参道の景色も少し違って見えてきました。

参考:相模原氷川神社 公式サイト「ご祭神」

赤い鳥居と風車が彩る、インスタ映えする境内

境内を進むにつれて目に飛び込んでくるのが、赤い鳥居の連なりと、風にくるくる回る色とりどりの風車です。SNSでも人気の写真スポットとして知られていますが、実際に歩いてみるとその理由がよくわかりました。

赤い鳥居が連なる参道

参道には赤い鳥居がいくつも連なり、緑の木々とのコントラストが美しく浮かび上がります。訪れた方の口コミには「九連の鳥居」という声もあり、朱色の鳥居がリズムよく並ぶ様子は、住宅街の中にいることを忘れさせてくれるほどでした。鳥居をくぐるたびに、少し空気が引き締まるような感覚があります。

相模原氷川神社の赤い鳥居

相模原氷川神社の赤い鳥居

風車が揺れる癒しの境内

境内のあちこちに立てられた風車は、風が吹くたびにからからと乾いた音を立てながら回転します。カラフルな色合いが緑の中でよく映え、静かな境内に動きと音を添えていました。

相模原氷川神社の風車
相模原氷川神社の風車と狐の置物

風車の合間には、末社・福徳稲荷大神にちなんだ狐の置物も。

手水舎に浮かぶ色とりどりのまり

参拝前に手を清める手水舎には、色とりどりのまりが水面に浮かべられています。水の音とまりの鮮やかな色合いが重なり、清らかな気持ちで参拝に向かえる演出になっていました。季節や時期によって浮かべられるものが変わることもあるようなので、訪れるたびに違う表情を楽しめそうです。

相模原氷川神社の手水舎
相模原氷川神社の手水舎とまり
相模原氷川神社の手水舎

福徳稲荷大神と安産子育地蔵尊

境内には、須佐之男命を祀る本殿のほかにも、ぜひ立ち寄っておきたい場所があります。

末社・福徳稲荷大神と「狐火の塚」の言い伝え

境内の一角には、末社の福徳稲荷大神が祀られています。弘化2年(1846)頃、相模原駅の南側一帯で狐に取り憑かれる人が相次いだため、祈祷師が七日七夜祈りを捧げて狐を鎮め、境内に葬ったのが始まりという言い伝えが残っています。その跡地は「狐火の塚」として今も竹垣で囲われ大切に守られており、毎年2月11日には初午祭が執り行われます。

安産子育地蔵尊でお子さまの健やかな成長を願う

境内で多くの家族連れが手を合わせているのが安産子育地蔵尊です。弘化3年(1847)、新田開発に入植した人々が子どもの成長を願って建立したと伝えられ、もとは南橋本の桜の木の根元に祀られていたものが、昭和20年頃に現在の境内へ移されました。古いお地蔵さまの隣には、結婚7年目にして子を授かったお礼として奉納された新しいお地蔵さまが並んでおり、安産や子どもの無病息災を願う参拝者の姿が絶えません。

相模原氷川神社の安産子育地蔵尊

相模原氷川神社の安産子育地蔵尊

相模原氷川神社の安産子育地蔵尊

参考:相模原氷川神社 公式サイト「ご祭神」(末社福徳稲荷大神・安産子育地蔵尊)

月替わりの御朱印と種類豊富なお守り

相模原氷川神社を語るうえで欠かせないのが、参拝者から絶えず高い人気を集める御朱印とお守りです。

月替わりで意匠が変わる御朱印

社務所でいただける御朱印は、その年の干支印が押された通常のものに加え、月参りや季節の行事にちなんだデザインが月替わりで用意されています。直書き・書置きの両方に対応していますが、時期によっては書置きのみになることもあるようです。受付時間は毎日9:00〜16:00頃(社務の都合により変わる場合あり)で、初穂料は種類にもよりますが500円程度のことが多いようでした。

相模原氷川神社の月替わりの御朱印

月替わりで意匠が変わる御朱印(画像提供:相模原氷川神社公式サイト)。

参考:相模原氷川神社 公式サイト「御朱印のページ」

お守り・おみくじの種類

お守りは家内安全や交通安全、健康長寿、学業成就、安産・子育てなど種類が豊富で、目的に合わせて選べるのも魅力です。おみくじは鯛を模した「鯛釣りみくじ」が用意されていて、参拝の記念にもぴったりでした。御朱印をいただく際にお菓子のお下がりをもらえることもあるようで、ちょっと嬉しいおまけになっています。季節や行事に合わせて訪れると、また違った御朱印やお守りに出会えるかもしれません。ぜひ社務所も覗いてみてください。

相模原氷川神社のおみくじ
相模原氷川神社の絵馬

参拝者の声

実際に相模原氷川神社を訪れた方々の声を、テーマ別にまとめました。

⭐⭐⭐⭐⭐  【御朱印の種類】

御朱印の種類の豊富さに驚いたという声が多く、月替わりのデザインに加えて季節限定のものも用意されているため、参拝のたびに違う御朱印を求めて訪れるファンが多いようです。直書き対応日があることや、いただく際にお菓子のお下がりがもらえる点を喜ぶ声も目立ちました。

⭐⭐⭐⭐⭐  【境内の雰囲気・清潔感】

住宅街の中にありながら静かで落ち着いた雰囲気が保たれているという声が多数。手入れの行き届いた境内や、季節ごとの飾り付け(和傘、風鈴、夏詣の提灯など)が風流だという感想も多く見られました。

⭐⭐⭐⭐⭐  【七五三・家族連れ】

七五三や初宮詣で訪れる家族連れが多く、晴れ着姿の子どもと家族が写真を撮る穏やかな光景が印象的だったという声が目立ちます。境内が平坦で歩きやすく、足の悪い方でも移動しやすいという指摘もありました。

⭐⭐⭐⭐⭐  【スタッフの対応】

神職や巫女の対応が親切で丁寧だったという声が非常に多く、御朱印をいただく際の会話や案内に温かみを感じたという感想が多数寄せられていました。地元の氏神様として親しまれている様子がうかがえます。

⭐⭐⭐  【アクセス】

最寄り駅からの徒歩時間は、ルートによって10分〜20分ほどと感じ方に差があるようです。バス便を使えば相模原駅南口から約5分で「氷川神社前」に到着するので、距離が気になる場合はバスの利用がおすすめです。

⭐⭐⭐  【駐車場】

初詣時期は駐車場が停めづらい、満車になりやすいという声がありました。公式サイトによると境内の駐車場は1月5日以降に開放され、1月1日〜4日は近隣の有料駐車場を案内しているとのことです。混雑が予想される時期に車で向かう場合は、この点を踏まえて計画すると安心です。

基本情報とアクセス

名称相模原氷川神社
住所〒252-0216 神奈川県相模原市中央区清新4-1-5
TEL042-771-6617
ご祭神須佐之男命(素盞嗚尊)
参拝時間境内参拝は自由(社務所受付は9:00〜16:00頃)
御朱印受付9:00〜16:00頃(社務の都合により変わる場合あり)
駐車場境内に無料駐車場あり(1月5日以降開放。1/1〜1/4は近隣有料Pへ)
アクセスJR相模原駅から徒歩約10分/JR南橋本駅から徒歩約15分

※参拝時間・御朱印受付時間・駐車場の開放状況は変更されることがあります。訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

電車・バスでのアクセス

公共交通機関で訪れる場合、最寄り駅はJR横浜線・相模原駅で、徒歩約10分です。JR相模線の南橋本駅からも徒歩約15分で到着できます。バスを利用する場合は、相模原駅南口3番のりばから「橋55」神奈川中央交通(橋本駅北口ゆき)に乗り、約5分で「氷川神社前」に到着します(大人運賃210円)。橋本駅北口からは同じ「橋55」系統(相模原駅南口ゆき)で約15分です(大人運賃250円)。

相模原駅改札口

最寄りのJR相模原駅。改札から徒歩約10分で境内に到着します。

車でお越しの方・駐車場情報

車で訪れる場合、横浜・橋本方面からは国道16号線の清新交差点を町田方面へ進み、県道503号線に入って約300メートルほど先の左手です。町田方面からは町田街道の小山交差点を相模原方面へ進み、丁字路を右折して橋本方面へ、宮下交差点を国道16号線方面へ進んだ先、氷川神社前交差点を過ぎた右手にあります。

境内の駐車場は1月5日以降に開放され、1月1日〜4日は近隣の有料駐車場の利用が案内されています。臨時駐車場として小山緑化(有)の駐車場(10台程度)が用意される時期もありますが、台数に限りがあるため、混雑が予想される日は公共交通機関の利用や乗り合わせがおすすめです。隣接する商業施設への無断駐車や路上駐車は控えましょう。

相模原氷川神社の駐車場

参考:相模原氷川神社 公式サイト「アクセス」

よくある質問

相模原氷川神社のご祭神は誰ですか?

ご祭神は須佐之男命(素盞嗚尊)。天照大御神の弟神にあたり、八岐大蛇退治の神話で知られる神様で、罪穢れを祓い清める神様として厄除け・家内安全のご利益で信仰されています。

相模原氷川神社のご利益は何ですか?

厄除け・家内安全のほか、八岐大蛇退治の逸話から治水、奇稲田姫との婚姻から農業・殖産のご利益があるとされます。境内の安産子育地蔵尊では安産や子どもの無病息災も祈願できます。

御朱印は直書きしてもらえますか?

時期や種類によって直書き・書置きどちらにも対応しています。受付時間は9:00〜16:00頃(社務の都合により変わる場合あり)で、混雑時は書置きのみになることもあるようです。

古いお守りやお札はどうすればいいですか?

毎年1月14日に古神札焼納祭が執り行われ、一年間お守りいただいたお札・お守り・破魔矢を焼き納めできます。正月飾りやしめ縄は1月13日までに持参する必要があるので、時期を過ぎた場合は社務所へ問い合わせるのが確実です。

駐車場はありますか?混雑しますか?

境内に無料駐車場がありますが、1月5日以降の開放で、1月1日〜4日は近隣の有料駐車場を利用する必要があります。初詣シーズンは満車になりやすいため、この期間に車で訪れる場合は時間に余裕を持つのがおすすめです。

駅から徒歩何分ですか?

JR横浜線・相模原駅から徒歩約10分、JR相模線・南橋本駅から徒歩約15分です。バスなら相模原駅南口から約5分(「氷川神社前」下車)で到着します。

まとめ

派手な観光地ではありませんが、赤い鳥居や風車、色とりどりのまりが作り出す景色、そして月替わりの御朱印まで、相模原氷川神社には歩くたびに新しい発見がありました。安産や無病息災を願う参拝はもちろん、写真好きの方にもぜひ訪れてほしいスポットです。相模原駅からのアクセスも良いので、街歩きのついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

GOSHUIN GUIDEエリアで探す、御朱印めぐりマップ

これまで参拝した神社・仏閣を、都道府県・エリア別にまとめました。次のお参り先を探す参考にしてください。

🗼 東京都
⛩ 浅草寺都内最古の寺、雷門から本堂へ
⛩ 明治神宮都心の森に佇む荘厳な神域
⛩ 靖国神社戦後80年、歴史を刻む社
⛩ 亀有香取神社こち亀の聖地、下町の守り神
⛩ 朝日神社六本木に息づく都心のパワースポット
🌊 神奈川県
鎌倉
⛩ 明月院紫陽花で名高い「あじさい寺」
⛩ 鶴岡八幡宮鎌倉を代表する武家の神社
相模原市・秦野市
⛩ 相模原氷川神社赤い鳥居と風車が可愛い安産の社
⛩ 出雲大社相模分祠縁結びのご利益、出雲の神を関東で
小田原・南足柄
⛩ 松原神社小田原城下、北条氏ゆかりの鎮守
⛩ 報徳二宮神社金次郎の学問・勤勉のご利益
⛩ 大雄山最乗寺天狗と大下駄が守る山岳霊場
箱根
⛩ 箱根神社芦ノ湖畔、湖上の平和の鳥居
🗻 山梨県
⛩ 河口浅間神社天空の鳥居、富士を仰ぐ絶景神社