
江の島にはJR・小田急・湘南モノレール・江ノ島電鉄が集まりますが、実際に江の島へ渡る玄関口になるのは湘南江の島駅(湘南モノレール)・江ノ島駅(江ノ島電鉄線)・片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)の3駅です。この記事では、実際に歩いて撮った写真とともに、それぞれの駅の特徴や所要時間、駅から江の島までのアクセスをご紹介します。

駅前にあった観光案内板。江の島周辺の3路線と観光スポットが一枚にまとまっています。
江の島 3つの駅を比較する
江の島には3つの駅があり、どこから来るか・何に乗りたいかで選ぶ駅が変わります。
| 駅名 | 路線 | 主な起点からの所要時間 | 特徴 |
| 湘南江の島駅 | 湘南モノレール | 大船駅から約14分 | 懸垂式モノレール(レールにぶら下がって走る珍しいタイプ)。子どもが喜ぶ乗り物体験 |
| 江ノ島駅 | 江ノ島電鉄線(江ノ電) | 藤沢駅から約13分 | 単線で住宅街の中を走る沿線風景が魅力。一日乗車券「のりおりくん」は大人800円・こども400円 |
| 片瀬江ノ島駅 | 小田急江ノ島線 | 藤沢駅から約6分 | 新宿など小田急沿線からのアクセスが便利。竜宮造りの駅舎が目印 |
江ノ島駅(江ノ島電鉄線)

先頭車両の運転席越しに、江ノ島駅に近づいていく様子。
江の島駅に到着。江ノ電の江の島駅は、片瀬江ノ島駅とはまた違う、レトロで温かみのある雰囲気が魅力の駅です。

江ノ電の江の島駅のホームを降りたところ。頭上の木造の梁と案内板が、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。
藤沢方面・鎌倉方面、2つの駅舎

江ノ電の江の島駅は、藤沢方面のりばと鎌倉方面のりばで駅舎が2つに分かれているのが特徴。どちらも三角屋根の木造建築で、統一感のある佇まいです。
木の温もりが伝わる駅舎と、懐かしい改札
丸太を組んだような山小屋風の外観も、江ノ島駅の特徴のひとつ。自動改札機はきちんと導入されているものの、駅全体に昭和の香りが漂うノスタルジックな雰囲気が残っています。
待合室「えのんでん」で本物の車両に出会う
改札内の待合室には「えのんでん」という小さな展示コーナーがあります。2009年に設置されたもので、2007年に引退した303号車の運転台部分の実物カットモデルと、岩倉高等学校鉄道模型部が制作した江ノ電沿線のジオラマが展示されています。開放時間は6:00〜22:30。江ノ電ファンならずとも、電車のシートに腰かけて記念撮影ができる隠れたフォトスポットです。

江の島駅を出発する江ノ電。踏切を渡ってすぐ、レトロなカラーリングの車両が藤沢方面へ走り去っていきました。
片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)
竜宮城をイメージさせてくれる駅舎。江の島にぴったりの駅だと感じました。

竜宮造りの新駅舎
現在の駅舎は、2018年3月に着工し2020年にリニューアルされたもの。神社仏閣に用いられる伝統技法「竜宮造り」が本格的に採用され、鮮やかな朱色と随所の彫刻が印象的な「竜宮門」として生まれ変わりました。1929年の開業以来、片瀬江ノ島駅は竜宮城モチーフの駅舎で知られてきましたが、このリニューアルでその世界観がさらに磨き上げられた形です。

屋根を彩る、黄金の龍と細やかな意匠

屋根の頂上でひときわ目を引くのが、ブロンズ鋳造の金色の龍。江の島に伝わる「五頭龍と天女の伝説」にちなんでデザインされたものです。唐破風の曲線に沿って並ぶ丸い金物の装飾(錺金物)にも、波を思わせる意匠が施されています。屋根の上にはシャチホコの代わりに金色のイルカ像が据えられ、改札内には新江ノ島水族館とコラボした本物のクラゲ水槽もあるそうです。

見上げた軒下の天井にも、龍をかたどった見事な木彫りが施されています。
すばな通り(洲鼻通り)

江ノ電の江の島駅から江の島に向かうには、この「すばな通り(洲鼻通り)」を通ります。通りの両サイドにはお店が立ち並び、食事をしたりお土産を買ったりできます。江の島からの帰りに立ち寄るのも良さそうです。私が訪れたのは午前10時前だったので、まだ開店準備中のお店が目立ちました。
名前の由来と、江戸時代からの参道

すばな通りという名前は、近くを流れる境川の河口にあり、川の鼻先(先端)に位置する土地だったことから「洲鼻(すばな)」と呼ばれたのが由来だそうです。江戸時代から江島神社へ向かう「江の島詣で」の参道として栄え、明治・大正期には避暑地や海水浴客でにぎわう宿場町としても発展してきました。通りの長さについては「約400m」と紹介する記事も見かけましたが、出典をたどって確認できる一次資料が見当たらなかったため、この記事では長さの断定は避けています。
少し奥まった老舗旅館

木々に囲まれた石畳の小路の先に、老舗旅館「紀伊国屋」の玄関がありました。
通りから少し奥まった場所には、緑に囲まれた石畳の小路とともに、老舗旅館「紀伊国屋」の趣ある佇まいも。にぎやかな食べ歩き通りのすぐそばに、こうした静かな一角が残っているのも、この街歩きの面白さのひとつです。

江の島へ

地下通路の入口には、新江ノ島水族館や龍口寺など周辺スポットを紹介する案内板がありました。

すばな通りを抜けると、片瀬海岸と江の島を結ぶ「江の島弁天橋」が見えてきます。全長は389m(資料によっては408mと紹介されることもあります)の歩行者専用道路で、たもとには龍の彫刻が施された石灯籠が。江の島に伝わる龍神伝説「江島縁起」にちなんで設置されたもので、遠くには江の島のシンボルである展望灯台「江の島シーキャンドル」も見えています。

片瀬漁港越しに眺めた江の島。緑の中に江の島シーキャンドルの姿が見えます。
江の島 3駅の基本情報
| 湘南江の島駅 | 湘南モノレール/大船駅から約14分(懸垂式モノレール) |
| 江ノ島駅 | 江ノ島電鉄線/藤沢駅から数分。一日乗車券「のりおりくん」は大人800円・こども400円 |
| 片瀬江ノ島駅 | 小田急江ノ島線/藤沢駅から約6分 |
| すばな通り | 江ノ島駅から江の島弁天橋の入口まで続く商店街 |
| 江の島弁天橋 | 全長389m(408mとする資料もあり)の歩行者専用道路 |
よくある質問
Q. 江の島に行くには、3つの駅のうちどこを使えばいいですか?
A. 新宿など小田急沿線からなら片瀬江ノ島駅、鎌倉方面から江ノ電で来るなら江ノ島駅、大船経由でモノレールに乗りたいなら湘南江の島駅が便利です。どの駅からもすばな通りや江の島弁天橋まで歩いて行けます。
Q. 江ノ電の一日乗車券「のりおりくん」はいくらですか?
A. 大人800円・こども400円です。江ノ電を1日に何度も乗り降りする予定があるなら、この一日乗車券がお得です。

Q. 片瀬江ノ島駅の駅舎はなぜ竜宮城のような見た目なのですか?
A. 1929年の開業当初から竜宮城をモチーフにした駅舎で親しまれてきた駅で、2020年のリニューアルで神社仏閣の伝統技法「竜宮造り」が本格的に採用され、現在の朱色の駅舎になりました。屋根の金色の龍は、江の島に伝わる「五頭龍と天女の伝説」にちなんでいます。
Q. すばな通りから江の島まではどのくらい歩きますか?
A. すばな通りを抜けて江の島弁天橋(全長389m)を渡る形になります。橋を渡りきるまで10分程度を見ておくと安心です。
まとめ
江の島には江ノ電・小田急・湘南モノレールの3つの玄関口駅があり、それぞれ違った表情を見せてくれます。レトロな雰囲気の江ノ島駅、竜宮城そのものの片瀬江ノ島駅、そしてすばな通りを抜けて弁天橋を渡る江の島へのアプローチまで、駅を降りた瞬間から旅は始まっていました。
鎌倉・江の島エリアで実際に歩いて撮影した記事をテーマ別にまとめました。鶴岡八幡宮や長谷寺などの寺社めぐり、江ノ電の駅ごとの見どころ、乗車券や車両の楽しみ方、商店街・グルメまで、鎌倉さんぽの参考にしてください。
藤沢方面から鎌倉方面へ、江ノ電の駅番号順(EN06〜EN15)に並んでいます。




























