
仲見世通りの朱の鳥居をくぐると、江島神社の境内が始まります。海の守り神・弁財天と、辺津宮・中津宮・奥津宮の三宮を巡る参拝路。石段を上るたびに違う社殿が現れ、龍神伝説ゆかりの岩や像、じっと動かない亀の像まで、見どころが途切れません。この記事では、実際に参拝して撮った写真とともに、江島神社の三宮と境内の見どころをご紹介します。

辺津宮|仲見世通りを抜けてすぐの拝殿
朱の鳥居をくぐってすぐ、最初に手を合わせることになるのが辺津宮です。1206年に創建されたと伝わる社殿で、参道を歩いてきた勢いのまま、まずはここで一礼しました。

銭洗白龍王
辺津宮の境内を歩いていると、池のほとりに「銭洗白龍王」という像を見つけました。鎌倉の銭洗弁財天と同じように、ここでお金を洗うとご利益があると言われているそうで、小銭をざるに入れて洗う参拝者の姿がありました。私も財布から小銭を出して、真似をしてみました。

中津宮|市寸島比賣命を祀る朱塗りの社殿

辺津宮から石段を上っていくと、鮮やかな朱塗りの社殿が見えてきます。市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る中津宮で、現在の社殿は1689年に再建され、1996年に大改修されたそうです。恋愛運アップのスポットとしても知られていて、境内にはハート型の絵馬もありました。

授与所の前で少し立ち止まって、お守りを選んでいる人の様子を眺めていました。恋愛成就を願う人が多いのか、ハート柄のお守りに手を伸ばす姿をよく見かけました。
奥津宮|多紀理比賣命を祀る最奥の宮
中津宮からさらに石段を上り、木々の間を抜けると、三宮の中でいちばん奥にある奥津宮に着きます。ここまで来ると、少し息が上がっているのに気づきました。



江島神社 八方睨みの亀
拝殿の中を覗き込むと、天井に描かれた「八方睨みの亀」という絵に目を奪われました。どの角度から見ても目が合うと言われていて、実際に真下に立って見上げると、確かにこちらをじっと見ているように感じました。


亀甲石
拝殿の脇へ回ると、注連縄を巻いた大きな岩が目に入りました。江の島には五頭龍と天女の伝説が今も色濃く残っていて、この亀甲石もその伝説にゆかりのある岩なのだそうです。この島全体が伝説の舞台なのだと、あらためて実感する瞬間でした。



亀甲石をじっと眺めていたら、すぐそばの茂みで何かが動いた気配がしました。目をやると、こちらは本物の亀です。伝説の岩の隣を、生きた亀が悠々と歩いているという光景に、思わず笑ってしまいました。

力石
亀甲石の近くには、力石も置かれていました。昔の人々の力比べの文化がここにも残っていると知り、当時の参拝者の様子を想像しながら眺めていました。

山田検校
境内をさらに奥へ進むと、江戸時代の箏曲家・山田検校にゆかりのある碑を見つけました。歴史をたどりながら歩くと、この境内がただの観光地ではなく、古くから信仰を集めてきた場所だと感じられます。

龍神伝説に基づき強い龍の像が祀られている
境内の一角には、龍を祀る龍宮(わだつみのみや)もあります。奥津宮を守るように鎮座する龍の像は、江の島の龍神伝説の強さをそのまま形にしたような迫力がありました。


亀の手水舎
最後に立ち寄ったのが、手水舎です。通常の神社であれば龍の口から水が出てくることが多いのですが、江の島では亀から水が出てくるのが特徴的で、ここでも「亀の島」らしさを感じました。


御朱印をいただく
三宮を巡り終えたら、辺津宮の授与所へ戻って御朱印をいただきました。辺津宮・中津宮・奥津宮それぞれの御朱印が用意されていて、参拝を終えた人たちが順番待ちをする列ができていました。



江島神社の基本情報
| 住所 | 神奈川県藤沢市江の島2-3-8 |
| 参拝時間 | 8:30〜17:00頃(授与所により異なる) |
| 御朱印 | 辺津宮の授与所にて。辺津宮・中津宮・奥津宮それぞれの御朱印あり |
| アクセス | 仲見世通りを抜けた朱の鳥居から。江ノ島駅・片瀬江ノ島駅・湘南江の島駅から徒歩約15〜20分 |
仲見世通りの様子や、江の島入口からのアクセスについては別記事にまとめています。
よくある質問
Q. 辺津宮・中津宮・奥津宮はどんな順番で回ればいいですか?
A. 朱の鳥居から近い順に、辺津宮→中津宮→奥津宮と参拝するのが自然な順路です。石段が続くので、歩きやすい靴での参拝をおすすめします。
Q. 江の島の龍神伝説とはどんな話ですか?
A. 五つの頭を持つ龍が天女に恋をして改心したという伝説が伝わっています。境内の亀甲石や龍宮には、この伝説にちなんだものが点在しており、参拝しながら探してみるのも楽しみ方のひとつです。
Q. 奥津宮から先の御岩屋道通りやシーキャンドルは、この記事に含まれますか?
A. 奥津宮から先、江の島シーキャンドルや御岩屋道通り、稚児ヶ淵方面は別記事にまとめています。参拝の後は、そちらもあわせてご覧ください。
まとめ
江島神社は、辺津宮から奥津宮まで石段を上るたびに違う表情を見せてくれる神社でした。銭洗白龍王で小銭を洗い、八方睨みの亀に見つめられ、伝説の岩のすぐ隣で本物の亀に出会う。歩くほどに小さな発見がある江島神社参拝に、この記事が役立てば嬉しいです。













