
湘南の街と海辺をのんびり走るローカル電車「江ノ電」。乗るたびに、今日はどの車両が来るだろうと少し気になってしまいます。レトロな緑とクリームの車両もいれば、開業記念の青い車両、そして期間限定のキャラクターコラボ電車まで、江ノ電は車両ごとの個性がとにかく豊かです。この記事では、実際に沿線を歩いて撮影した写真とともに、江ノ電を走る車両たちを紹介します。

江ノ電ってどんな電車?
撮影する方へのお願い
沿線や駅周辺での撮影は、通行の妨げにならないようご配慮を。近隣にお住まいの方々のご迷惑にならないよう、マナーを守っての行動をお願いします。
歴史と路線概要

江ノ電(江ノ島電鉄)は1902年に開業した歴史あるローカル鉄道で、藤沢駅から鎌倉駅までの全長約10kmを結んでいます。開業当初は路面電車としてスタートしましたが、今では住宅街から海辺まで多彩な風景の中を走るユニークな鉄道として親しまれています。単線運行で車両もコンパクトながら、年間を通して多くの観光客に利用されている路線です。
沿線に広がる海と山と古都の風景

江ノ電の沿線は、海・山・古都の風景が絶妙に混ざり合っています。特に腰越〜鎌倉高校前間は、車窓から湘南の海を一望できる人気区間。由比ヶ浜・七里ヶ浜などの海岸や、長谷寺・鎌倉大仏といった歴史的名所へのアクセスも良く、乗っているだけで観光気分を味わえます。
住宅街をかすめる「街を走る電車」の特別感

江ノ電の大きな魅力は、住宅街のすぐそばを走る非日常感にあります。民家の軒先をかすめるように走る姿は、都市部ではなかなか見られない光景です。車両が道路と併走する区間もあり、路面電車のような近さを感じられるのも特徴。のんびりと走る江ノ電は、まるで映画のワンシーンのような味わいを演出してくれます。
江ノ電のキャラクター&記念車両図鑑
江ノ電には、いつも走っている伝統カラーの車両のほかに、開業や周年を記念した特別車両、そして期間限定のキャラクターコラボ電車まで、いろいろな表情の車両が走っています。見かけたら少し得した気分になる車両を、順番に紹介します。
| 車両 | 概要 |
|---|---|
| Netflix ワンピース 江ノ電号 | ゴーイングメリー号をイメージした特別ラッピング(2026年春運行・現在は運行終了) |
| クラシカルな緑とクリーム色 | 江ノ電らしさを象徴する伝統カラーの1000形・1500形 |
| ネイビーブルーの記念車両 | 10形・20形の開業記念車両。気品ある外観が特徴 |
| 嵐電とのコラボ「姉妹提携号」 | 京紫の車体が目を引く、嵐電とのコラボ車両(運行中) |
| ベビースターラーメンコラボ | ホシオくんが描かれたにぎやかなラッピング(2024年運行・現在は終了) |
Netflix『ONE PIECE』とコラボした「ワンピース 江ノ電号」

極楽寺駅のホームに停車中のワンピース号。
2026年春、江ノ電にはこんな一本が走っていました。Netflix実写版『ONE PIECE』シーズン2の配信を記念したラッピング電車「Netflix ワンピース 江ノ電号」。ゴーイングメリー号をイメージした特別デザインが車体いっぱいに広がり、車内の床装飾や中吊り広告まで作品の世界観で統一された、遊び心たっぷりの一本でした。

鎌倉駅に到着したワンピースラッピング電車。
鎌倉駅のホームにこの一本が滑り込んできた瞬間は、思わずカメラを構えてしまうワクワク感がありました。住宅街を抜けるいつもの江ノ電の風景に、見慣れたキャラクターが溶け込む組み合わせは、乗るだけで小さな冒険気分を味わえる特別な体験だったと思います。

満福寺前を走るワンピース号。
このワンピース号は2026年5月上旬ごろまでの期間限定運行で、現在は通常運用に戻っています。江ノ電ではこうした期間限定のキャラクターコラボ電車が年に何度か登場するので、次にどんな一本が走るかは江ノ電公式SNSでこまめにチェックするのがおすすめです。
伝統の緑×クリーム、江ノ電カラーの1000形・1500形

この写真に写っているのは、江ノ電の象徴ともいえる緑×クリームのツートンカラー車両。この塗装は「江ノ電カラー」とも呼ばれ、観光客からも地元の人からも親しまれています。1000形は1979年、実に48年ぶりの完全新造車として登場した形式で、現在も6編成12両が活躍中。1987年には後継の1500形も加わりました。丸みを帯びた前面形状や窓枠のデザインはどこかノスタルジックで、湘南の風景に溶け込む唯一無二の存在感を放っています。


鎌倉高校前駅近くの踏切、海と電車と花が重なる一瞬。
気品漂うネイビーブルーの記念車両

写真の車両は、深いネイビーブルーに金色のラインが映える10形・20形と呼ばれる記念車両です。1997年、開業95周年を記念して1編成2両が登場したのが10形。2002年〜2003年には、開業100周年を記念して20形が2編成4両加わりました。江ノ電の中でも数の少ない特別な存在です。

レトロな見た目ながら最新の安全性・快適性を備えた設計で、地元の人にも観光客にも人気を集めています。優美な装飾が施された車体は、クラシックホテルのサロンのような雰囲気。住宅街をぬける細い線路をゆっくり走る姿は、まさに「街と調和する電車」の真骨頂といえます。


鎌倉高校前駅と七里ヶ浜駅の間、列車交換の一瞬。
嵐電とつながる、京紫の「姉妹提携号」

こちらは、江ノ電と京都の嵐電(京福電鉄)との姉妹提携15周年を記念して2024年9月から運行している「江ノ電・嵐電 姉妹提携号」(1002号車)。嵐電の伝統色である京紫に塗り替えられた、東西の古都をつなぐ一本です。2026年秋ごろまで運行予定なので、今のところ現役で走っています。

車体には、江ノ電のマスコット「えのんくん」と嵐電のマスコット「あらん」がかわいくデザインされており、電車好きだけでなく子どもやファミリーにも人気。「あたらしい コト・みつけた♪」というメッセージが、旅の期待感を引き立てます。

駅のホームで停車中に見られる細部の装飾や、キャラクター同士が手をつないでいるイラストなど、細かい演出に注目すると散策がさらに楽しくなります。

かつて走っていた、ベビースターラーメンコラボ電車

2024年8月から12月にかけては、おやつカンパニーの「ベビースターラーメン」65周年を記念したコラボ電車も走っていました。2000形をベースに、白地に赤のラインが入ったにぎやかなデザインで、公式キャラクター「ホシオくん」や台湾・高雄メトロとの三者コラボを象徴するキャラクターたちが車体いっぱいに描かれていました。


同じ時期には、白と深緑を基調にしたもう1編成も登場。こちらはラッピングが派手すぎず、沿線の街並みや湘南の風景に自然に溶け込むデザインで、海と電車を一緒に撮影したいファンにとって絶好の被写体でした。


現在は運行を終えていますが、江ノ電ではこのように地域や企業とのコラボ電車が定期的に企画されています。ワンピース号や姉妹提携号のように、次はどんな一本に出会えるか、乗るたびに少し楽しみが増える路線です。
よくある質問
Q. 車両をきれいに撮影できるスポットは?
A. 鎌倉高校前駅や七里ヶ浜周辺など、海と電車を一緒に撮れるスポットが人気です。アニメ「スラムダンク」の聖地としても有名なエリアを、写真つきで詳しく紹介した記事もあわせてご覧ください。
Q. 江ノ電の「1000形」とはどんな電車?

A. 1979年〜1987年にかけて登場した中堅ベテラン車両で、江ノ電の車両の中でも比較的多くの編成が現役です。レトロな丸みを帯びた前面デザインと、独特な吊り掛け駆動音(ガラガラ音)が魅力。現在もイベントラッピングなどで頻繁に使用されています。
Q. 「2000形」は1000形と何が違うの?

A. 1990年〜1992年に導入された、1000形のフルモデルチェンジ版にあたる車両です。大きな窓ガラスで車内からの眺望が良く、車体も直線的でスタイリッシュ。走行音も比較的静かで、登場した1990年には通産省のグッドデザイン賞も受賞しています。
Q. 外観や色で見分けるポイントは?
A. 1000形はクラシックな前面スタイルと丸みのあるフォルムで、伝統的な江ノ電カラー(緑×クリーム)であることが多いです。2000形は角ばったデザインと大きな窓が特徴で、イベントラッピングや特別塗装でカラフルになっていることがよくあります。
Q. どちらの車両が乗り心地がいいの?
A. 乗り心地は2000形の方が静かでスムーズな印象です。1000形は吊り掛けモーター音が大きく多少揺れもありますが、「昭和の電車感」を楽しみたい人にはたまらない体験になります。
Q. 撮影におすすめの車両は?
A. どちらも絵になりますが、用途によっておすすめが変わります。
- 1000形:昔ながらの江ノ電らしい雰囲気を撮りたいときに
- 2000形:大きな窓やラッピングがあるため、ビジュアル的にポップな写真が撮れます
すれ違いやコラボラッピングが並ぶ瞬間を狙うのも面白いですよ。
Q. 江ノ電のマスコットキャラクター「えのんくん」って?
A. 江ノ電の公式マスコットキャラクターです。姉妹提携号にも描かれている、嵐電のマスコット「あらん」とのコンビでも登場します。駅や車両のあちこちに隠れているので、探しながら乗るのも楽しみ方のひとつです。
Q. このブログの撮影に使っているカメラは何ですか?
旅先やディズニーに気軽に持ち歩いて、パッとスナップを撮りたい。そんな時に活躍しているのがNikon Z fcです。 見た目通り軽くてコンパクトなので、バッグに入れっぱなしにしていても負担になりません。「大きい一眼を持ち歩くのはちょっと…」という方でも、これなら気負わずシャッターを切れると思います。 クラシックなフィルムカメラを思わせるデザインも旅先で気分が上がるポイントで、カメラを構えているだけで少し楽しくなる、そんな一台です。 実際、このサイトのディズニーや旅行の写真も、身軽に動きたいシーンではこのZfcで撮っていることが多いです。 「まずは気軽にミラーレスを始めたい」「散歩感覚で写真を撮りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
まとめ・江ノ電のレトロ&キャラクター車両図鑑

江ノ電には、レトロで味わい深い1000形や開業記念の青い車両、そして期間限定のキャラクターコラボ電車まで、思わず写真を撮りたくなる車両が数多く走っています。ただの移動手段ではなく、街の風景の一部として愛され続ける江ノ電。そのデザインや色使いには、地域の歴史や文化、遊び心がぎゅっと詰まっています。カメラ片手に沿線を歩けば、その日だけの一枚に出会えるかもしれません。
撮り鉄・アニメファンの両方に向けて、実際に歩いて見つけた江ノ電の撮影穴場スポット。スラムダンク聖地から海の景色まで巡ります。
続きを読む ›実際に利用してみた江ノ電の乗り放題きっぷ「のりおりくん」。鎌倉さんぽがどれだけ自由になるか、体験をもとに紹介します。
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