
六本木から少し足を延ばして坂を上ると、視界が突然ひらけました。直線を使わない、流れるような曲線の建物群。壁面を這う緑。そしてその向こうに、朱色の東京タワー。「こんな場所が東京のど真ん中にあったのか」と思わず立ち止まりたくなる、そんな景色が目の前に広がりました。
2026年6月中旬、紫陽花の咲くころに麻布台ヒルズを訪れました。ビオトープのまわりに淡いブルーの花が揺れ、浴衣姿の人たちが写真を撮り、子どもたちが芝生を駆け回っていました。愛犬を連れた夫婦がゆっくりと歩き、施設の一角にはペット用の高級トリミングショップまであります。都心の一角に、これほどゆったりとした時間が流れているとは、正直思っていませんでした。
この記事では、実際に歩いて撮影した写真とともに、麻布台ヒルズの見どころをご紹介します。建築・アート・ラグジュアリーブランド・東京タワーの絶景から、隣接する昔ながらの住宅地まで、六本木・虎ノ門エリアを訪れる際のご参考にしてください。

▲ 麻布台ヒルズ全体景観。曲線を描く建物群と豊かな緑が都市の中に広がる。
目次(Table of Contents)
麻布台ヒルズとは? 都心に生まれた「緑と共存する街」
麻布台ヒルズは、港区虎ノ門・麻布台エリアに2023年11月に誕生した、森ビルによる大規模複合施設です。デザインアーキテクトにトーマス・ヘザウィック(ヘザウィック・スタジオ)を起用。曲線を描く低層部と約24,000㎡のグリーンスペースが融合し、ショッピング・グルメ・アート・住居・オフィスが一体となった「街の中の街」を形成しています。
- 日本一高いビル・森JPタワー(高さ330m)が目印
- 約24,000㎡のグリーンスペースとビオトープ、紫陽花が美しい
- 奈良美智、ジャン・ワンなど世界的アーティストのパブリックアート
- CHANEL・DIOR・カルティエ等のラグジュアリーブランドが集結
- 施設内から東京タワーを望める絶景スポットあり
- 愛犬と散歩できるエリアあり、高級ペットトリミングショップも入居
※商業施設の営業時間は店舗により異なります。訪問前に公式サイトをご確認ください。

▲ 直線を使わない曲線の設計と、壁面を覆う植物が特徴的な麻布台ヒルズ。

▲ 高さ330mを誇る森JPタワー。2023年に日本一高いビルとして竣工。
麻布台ヒルズの見どころ5選 写真で歩くフォトスポット案内

麻布台ヒルズの最大の個性は、イギリスの建築家トーマス・ヘザウィックが設計した低層部にあります。直線を使わない有機的な曲線のフォルムに、植物が絡みつくように植えられ、「生きている建物」を歩いているような感覚になります。
圧倒的なスケールなのに、どこか柔らかくて優しい印象。それはすべて、曲線と緑の組み合わせが生み出すものです。歩くたびに異なるアングルが生まれ、カメラを向けたくなる場所が次々と現れます。
ガーデンプラザAを中心に、ゆっくりと一周しながら建物の造形を楽しむのがおすすめです。

▲ 複数の棟を有機的につなぐ曲線のデザイン。ヘザウィック・スタジオの真骨頂。

▲ ガーデンプラザA。緑が壁面を這うように広がり、都市の中の自然を演出する。

▲ あらゆる方向に曲線が続く建築。どこを切り取っても絵になる。

6月中旬に訪れると、ビオトープのまわりに紫陽花が満開でした。東京の梅雨のイメージを覆すような、鮮やかな青と紫の花たちが都心の複合施設を彩っています。
約24,000㎡の緑化エリアには、四季折々の植物が植えられており、季節によって表情が変わります。紫陽花の季節はとくに人気で、浴衣姿で写真を撮る方も多く見かけました。
子どもたちに人気の公園エリアも隣接しており、ファミリーで訪れても楽しめます。週末は芝生でのんびりする家族連れの姿も多いです。

▲ 紫陽花が咲くビオトープと浴衣姿の来訪者。6月ならではの麻布台ヒルズの風景。

▲ 子どもたちに人気の公園エリア。週末は家族連れで賑わう。

麻布台ヒルズには、世界的に活躍するアーティストのパブリックアートが複数設置されています。なかでも奈良美智氏の「東京の森の子」は、緑の中に佇む大型の少女像で、どこか懐かしくも神秘的な存在感を放っています。
ふと角を曲がると突然目の前に現れる——その出会い方が絶妙で、街を歩きながらアートに出会えるのが麻布台ヒルズならではの体験です。
施設内には複数のパブリックアートが点在しているので、「アート探し」を楽しみながら歩いてみてください。

▲ ジャン・ワン氏の「Artificial Rock. No.109」。自然石を模した精巧な彫刻作品。

麻布台ヒルズには、CHANEL・DIOR・カルティエ・オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Buly)など、世界を代表するラグジュアリーブランドが軒を連ねています。
紫陽花が咲く6月のCHANEL前は、特に写真映えするフォトスポットでした。ショッピングをしなくても、建物の外観を眺めながら歩くだけで十分に見応えがあります。

▲ CHANEL 麻布台ヒルズ店。

▲ DIOR 麻布台ヒルズ店。

▲ カルティエ ブティック。

▲ オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Buly)。

麻布台ヒルズから東京タワーが見えるとは思っていませんでした。施設を歩いていると、建物の隙間やビオトープの向こうから、朱色の東京タワーが突如として視界に入ってくる瞬間があります。
緑の中に東京タワーが見える構図は、地上からはなかなか撮れないアングルです。望遠レンズがあれば圧縮効果でさらに迫力ある写真が撮れます。Z5IIの望遠端でもしっかり捉えられました。

▲ 麻布台ヒルズから望む東京タワー。都市の緑と朱色のコントラストが美しい。
隣接エリアも歩いてみた 昔ながらの町並みと大橋茶寮
麻布台ヒルズの魅力は施設内だけにとどまりません。敷地の周囲に一歩出ると、時代が止まったかのような昔ながらの住宅地が広がっています。高さ330mの超高層ビルの真隣に、年季の入った一軒家と路地裏が残っている——そのギャップこそが東京の「新旧の混在」を体感させてくれます。

▲ 麻布台ヒルズに隣接する昔ながらの住宅地。330mのビルとの落差が東京らしい。
その一角に佇む大橋茶寮は、歴史を感じさせる重厚な表門が印象的な茶室です。超近代的な麻布台ヒルズから数分歩くだけで、このような静かな空間に出会えるのは、東京散策の醍醐味のひとつです。


▲ 大橋茶寮の重厚な表門。麻布台という地の歴史の深さを感じさせる。

麻布台ヒルズが建つ前、この場所には我善坊谷(がぜんぼうだに)という深い谷と、戦後を生き抜いた人々の暮らしがあった。道一本を隔てて残る昭和の建物が、静かに問いかけてくる。
麻布台ヒルズの口コミ・訪問者の声
■ 良かった点・おすすめポイント
トーマス・ヘザウィックの設計と聞いて来てみましたが、写真で見るより全然すごかったです。曲線と緑のバランスが絶妙で、どこを切り取っても絵になります。カメラを持っていくと半日は余裕で楽しめます。
奈良美智さんの「東京の森の子」に会いに行きました。緑に囲まれた中に突然現れるあの少女像の存在感は、写真で見るより数段上でした。歩きながらアートに出会えるのがここの魅力だと思います。
6月に来たら紫陽花がすごくきれいでした!ビオトープのまわりに咲いていて、都会なのに信じられない癒し空間。浴衣を着て来ている人たちも多くて、雰囲気がよかったです。
愛犬と一緒に散策しました。外のグリーンエリアは犬の散歩をしている方がたくさんいて、ペット用の高級トリミングショップも入っていて驚きました。おしゃれな犬連れが多くて、見ているだけで楽しかったです。
■ 気になった点・注意点
週末の昼間はかなり混んでいて、飲食店は軒並み並んでいました。散策自体はできますが、食事をしたい場合は平日か開店直後に行くのが良さそうです。
💡 フォロー:週末の混雑ピークは12〜14時台。10〜11時台に来ると飲食店の待ち時間を抑えられます。散策だけなら夕方以降も静かでおすすめです。
神谷町駅からのルートが少し分かりにくかったです。案内板はありますが、初めての方は地図アプリで確認しながら来るのがおすすめです。
💡 フォロー:神谷町駅3番出口が最寄りです。出口を出たら地図アプリで「麻布台ヒルズ TOWER PLAZA」を検索すると迷いにくいです。
アクセス・基本情報
| 施設名 | 麻布台ヒルズ(Azabudai Hills) |
| 住所 | 〒106-0041 東京都港区虎ノ門5丁目9-1 |
| 営業時間 | 店舗・施設により異なる(一般的に11:00〜21:00) |
| 定休日 | 無休(一部店舗除く) |
| 入場料 | 無料(施設内各店舗・レストランは有料) |
| アクセス① | 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅 3番出口 徒歩約5分 |
| アクセス② | 東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王」駅 徒歩約8分 |
| 公式サイト | www.azabudaihills.com |
※営業時間・定休日は店舗により異なります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
まとめ 麻布台ヒルズ散策はこんな人におすすめ!
- 建築・アート好きは必見!ヘザウィックの曲線美と世界的パブリックアートが集結
- 紫陽花の6月は特に美しい。ビオトープと季節の植物が見どころ
- CHANEL・DIOR・カルティエなど、ラグジュアリーブランドが集まる都心の丘
- 施設内から東京タワーを望める穴場の絶景スポットあり
- 愛犬連れOK。高級トリミングショップも入居している
- 隣接エリアには昔ながらの住宅地と大橋茶寮も。新旧東京の対比が楽しめる
麻布台ヒルズは、東京の「今」を体感できる場所です。2026年6月の訪問では、紫陽花とラグジュアリーブランドと東京タワーという、東京らしい非日常の景色が一か所に集まっていました。六本木・虎ノ門エリアを訪れる際は、ぜひ散策コースに組み込んでみてください。
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■六本木周辺の観光施設・グルメの関連記事もどうぞ トーマス・ヘザウィック設計の曲線建築と約24,000㎡の緑。奈良美智「東京の森の子」などのパブリックアート、紫陽花咲くビオトープ、東京タワーを望む絶景まで。CHANEL・DIOR・カルティエが集結する都心の丘を写真とともに紹介。 麻布台ヒルズが建つ前、この場所には我善坊谷(がぜんぼうだに)という深い谷と、戦後を生き抜いた人々の暮らしがあった。道一本を隔てて残る昭和の建物が、静かに問いかけてくる。 六本木ヒルズのほど近く、歴史ある饂飩坂に静かにたたずむ朝日神社。商売繁盛・縁結びなど5柱の神様を祀り、手書きの季節御朱印も人気。毎朝8時・毎夕17時の朝排・夕排で、神主さんと一緒に手を合わせられる都会のオアシス。 麻布台ヒルズから徒歩圏内、東京ミッドタウン目の前にオープンしたラーメン店。ミシュラン12年連続掲載「トイ・ボックス」監修の豚清湯スープを実食レポ。




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